玄箱CF化
提供: VoIP-Info.jp
玄箱をCF起動化してみる
用意したもの
- 玄箱HG
- アイアールキューブIR-ICF01S
- ネジ穴の関係で、ちょっと奥まるため組み付けが少々難しいかも。
- ハギワラシスコム(中身は東芝)の、たぶん等速CFカード。2GB
手順
- 事前準備
- 別のLinuxマシンを使ってCFカードのパーティションを全て削除(念のため)
- 玄箱HGに組み付けて起動
- EMモードで起動するのでtelnetでログイン。IPアドレスは玄箱のセットアップツールで確認可能。
- mfdiskでパーティションを作成。とりあえず"/"だけで全部使うことにする。
# mfdisk -c /dev/hda Command (m for help): n Command action e extended p primary partition (1-4) p Partition number (1-4): 1 First cylinder (1-3954, default 1): Using default value 1 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (1-3954, default 3954): Using default value 3954 Command (m for help): w The partition table has been altered! Syncing disks.
- ファイルシステムを作成
# mke2fs /dev/hda1 # tune2fs -c 0 /dev/hda1 # mount /dev/hda1 /mnt
ファームウェア(というかOS)を転送する。
セットアップCD-ROMに入っているimage.zipにはtmpimage.tgzファイルが入っているので、このファイルを玄箱に転送すること。先ほどマウントしてあるので/mntに置くのがよい。
なおEMモード起動時でもftpができるので、ftpクライアントで転送を行うことができる。ユーザ名はroot、パスワードは(HGでは) kuroadmin。
- 転送したtgzを展開
# cd /mnt # tar zxvf tmpimage.tgz
- fstabを編集
/mnt/etc/fstabにあるので編集
/dev/hda1 / ext3 defaults,noatime,errors=remount-ro proc /proc proc defaults 0 0 none /dev/pts devpts gid=5,mode=20 0 0 #/dev/hda2 swap swap defaults 0 0 #/dev/hda3 /mnt ext3 defaults,noatime 0 0
注)swap領域は作ってはいけません。そこだけCFが早死にします。CFブートシステムではマウントのオプションにnoatimeは必須です。玄箱ではデフォルトでnoatimeが指定されているようです。
- 再起動
# reboot
とりあえず、ここまでで玄箱がCF起動できるようになった。
パーティション3がないので、赤LEDが点滅するが気にしない。
Asteriskをインストールする
玄箱Asteriskバイナリキット( ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/kuro-box/ )から落としてきて / で展開する。
# tar zxvf asterisk-1.2.10-kurobox-001.tar.gz
Zaptelをスタートさせ、Asteriskを起動すればあっさり動く。
# /etc/init.d/zaptel start # asterisk (あるいはasterisk -vvvvc)
以上で特に問題なく玄箱CF化Asteriskは動作します。CFの寿命については考慮していないので一応、念のため注意しておいてください。
OSとAsteriskを入れてディスク(CF)使用量は以下の通り。
# df -H Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/hda1 2.0G 132M 1.7G 7% /
noswapでメモリ128MB(HG)なので、むしろメモリが厳しくなるかも?
# free total used free shared buffers cached Mem: 127088 67228 59860 0 1348 51824 -/+ buffers/cache: 14056 113032 Swap: 0 0 0