PIAST インストール

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Raspbianのインストール

基本的にRaspberry PiにOSをインストールする手順と同じです。

  • 目的
RPi上でAsteriskがコンパイルできる環境にする
クロス開発環境等は構築するのが大変なのでRPi上でセルフでコンパイルさせます。CPUがそこそこ早いので、それほど負担にもなりません。
  • ダウンロード
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/
ここからRaspbian Jessieをダウンロードします。以下の例では"Full desktop image"の場合を示しています。最近はSDカードも容量が大きいのでケチらずにDesktopを入れておきましょう。
  • イメージの書き込み
Win32Diskimagerとかddを使ってmicro SDにベタ書きします。

初期セットアップ

micro SDを挿して起動したら、何とかしてRPiにログインします。

USB-シリアルでシリアルログインする
HDMIでテレビに繋いでUSBキーボードとマウスも繋ぐ
sshでログインする
IPアドレスはDHCP取得なので何とかして調べる

rootで行う作業が多いので、sudo -s してrootで作業してしまいましょう。
インターネットに繋がる状態で、まずはアップデートしておきます。

aptitude update

次にmicro SDを目いっぱい使うように拡張しておきます。

raspi-config

を実行して、1番の"Expand Filesystem"を選び、画面に従いシステムを再起動すると拡張されます。
再起動したら同様にraspi-configを実行し、以下を設定しておきます。

2 Boot Options -> B1 Console
5 Internationalisation Options -> I2 Change TimezoneでAsia->Tokyo
9 Advanced Options -> A7 I2Cを有効に
9 Advanced Options -> A9 Audio -> Force 3.5mm

Asteriskをコンパイルするために以下のようにしてパッケージを追加します。(PJSIP,ALSA込)

apt-get install ncurses-dev libxml2 libxml2-dev sqlite libsqlite3-dev libssl-dev
apt-get install uuid uuid-runtime uuid-dev
apt-get install libjansson4 libjansson-dev
apt-get install subversion
apt-get install libclalsadrv2 libclalsadrv-dev
apt-get install libpjsip-simple2 libpjsip-ua2 libpjsip2 libpjproject-dev libsrtp-dev srtp-utils

これでAsteriskはコンパイルできるはずなのですが、PIASTがI2Cを使うのでI2Cを使う場合のツールなんかもここでいっしょに入れておきましょう。

apt-get install libi2c-dev i2c-tools

Asteriskのコンパイルとインストール

適当なディレクトリにAsteriskのソースを展開し、./configure,make,make install,make samples,make configを行えば入ります。入るはずです。
簡単に動かすにはまずasteriskを止めて(/etc/init.d/asterisk stop)から以下の手順でサンプル設定ファイルを使ってください。

# cd /etc
# mv asterisk asterisk.bak
# mkdir asterisk
# cd asterisk
# wget http://ftp.voip-info.jp/asterisk/conf/conf-sample-13_current.tar.gz
# tar zxvf conf-sample-13_current.tar.gz

サンプル設定ファイルはコメントを見れば大体内容がわかるように書いた(つもり)です。
また Asterisk 13 サンプル設定ファイル のページも参照してください。

ツール類

シェルスクリプト等、PIAST用のツール類を http://ftp.voip-info.jp/piast/ に置いてありますのでご利用ください。
パス等は書き換えて使用してください。

microSDの延命をはかる

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swapをなしにする

Raspibianはデフォルトでは通常ファイルへのswapを使用しています。ですがswapするほどのプロセスを動かすようなもんではないのでswapは無しにしてしまいましょう。

# apt-get remove dphys-swapfile

コマンドを実行したら再起動します。これでswapがなくなります。

# free
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:        948140     184736     763404       6384      12948     112524
-/+ buffers/cache:      59264     888876
Swap:            0          0          0

その他の方法

ここでは1からインストールしていますが、RasPBX( http://www.raspberry-asterisk.org/ )を使うのも手です。