「IP-4N-ST101S」の版間の差分

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(3人の利用者による、間の19版が非表示)
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 +
{{Template:書きかけ}}
 +
 
{{Template:VoIP機器
 
{{Template:VoIP機器
 
|画像=[[画像:IP-4N-ST101S.jpg|240px]]
 
|画像=[[画像:IP-4N-ST101S.jpg|240px]]
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|PoE=IEEE802.3af対応
 
|PoE=IEEE802.3af対応
 
|ACアダプタ=無し
 
|ACアダプタ=無し
|ディスプレイサイズ=
+
|ディスプレイサイズ=16文字x2列キャラクタ液晶画面
 
|LANポート=なし
 
|LANポート=なし
 +
|収容数=回線収容無し
 
|コーデック=G.711
 
|コーデック=G.711
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+
|IP=192.168.1.50/24
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+
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|Version=A115
 
}}
 
}}
 
+
=概要=
 +
"IP-4N-ST101S"とは、ナカヨ社製のIP電話機である。
 
*情報が全然出回ってない(日本のメーカーにアリガチ)
 
*情報が全然出回ってない(日本のメーカーにアリガチ)
 
*PoE専用(ACアダプタは別売り)
 
*PoE専用(ACアダプタは別売り)
 
*ディスプレイ無し(プレートに隠されている)
 
*ディスプレイ無し(プレートに隠されている)
 
*ハンドセットを横に置くタイプ
 
*ハンドセットを横に置くタイプ
 +
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=Asteriskでの設定=
 +
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==sip.conf==
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 +
[IP-Phone]
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;
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; IP-4N-ST101S
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;
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type=friend
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username=IP-Phone
 +
secret=
 +
canreinvite=no
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host=dynamic
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qualify=yes
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==extensions.conf==
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===内線着信===
 +
;
 +
; Call to IP-4N-ST101S
 +
;
 +
exten => 209,1,Dial(SIP/${EXTEN}@IP-Phone,60)
 +
exten => 209,n,Hangup
 +
 +
===代表番号着信===
 +
内線代表や外線着信の際に着信メロディを変更したい場合は、extensions.confを下記のように記述しておく。<BR>
 +
IP-4N-ST101S側で、''「指定番号への着信は代表着信として着信メロディを変更する」''<BR>
 +
という処理を行っている。
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 +
200番を内線代表とした場合の設定内容
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;
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; Call to IP-4N-ST101S
 +
;
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exten => 209,1,Dial(SIP/${EXTEN}@IP-Phone,60)
 +
exten => 209,n,Hangup
  
 
=ローカル設定=
 
=ローカル設定=
 
+
==データ設定モードの入り方==
===データ設定モードの入り方===
 
 
フタをあけると、ダイヤル用テンキーの左側に'''S'''と印字されているキーがある<BR>
 
フタをあけると、ダイヤル用テンキーの左側に'''S'''と印字されているキーがある<BR>
 
この'''S'''キーを1秒くらい長押しするとデータ設定モードに入る。<BR>
 
この'''S'''キーを1秒くらい長押しするとデータ設定モードに入る。<BR>
 
こんなキー→[[画像:IP-4N-ST101S S-Key.jpg]]
 
こんなキー→[[画像:IP-4N-ST101S S-Key.jpg]]
  
 +
データ設定モードに入った上で、'''#''' → '''#''' → '''*''' と入力すると、別のモードに入る<BR>
 +
(ハイパーモード)
 +
 +
==日付の設定==
 +
設定キー(Sキー)を長押ししたあと、0701とダイヤルすると、現在の日付を表示する。<BR>
 +
続けて西暦と月日をダイヤル入力すると、指定した日時が設定される。<BR>
 +
'''S'''キーを押すことで設定が反映される。
 +
;'''S'''キー → 0701 → 090501 → '''S'''キー:電話機の日付設定を2009年5月1日に変更する
 +
;'''S'''キー → 0701 → 760515 → '''S'''キー:電話機の日付設定を76年5月15日に変更する(2076年 or 1976年かは不明)
 +
 +
==時刻の設定==
 +
設定キー(Sキー)を長押ししたあと、0702とダイヤルすると、現在の時刻を24Hで表示する。<BR>
 +
続けて時刻をダイヤル入力すると、指定した時刻が設定される。<BR>
 +
'''S'''キーを押すことで設定が反映される。
 +
;'''S'''キー → 0702 → 2121 → '''S'''キー:電話機の時刻を21時21分に変更する
 +
 +
==ボタンクリック音の設定==
 +
ボタンを押した時に、音を鳴らすか鳴らさないか。の設定
 +
;'''S'''キー → 0201 → 1 → '''S'''キー:ボタンを押したときに音が鳴る。(デフォルト)
 +
;'''S'''キー → 0201 → 0 → '''S'''キー:ボタンを押しても音が鳴らない。
 +
=遠隔設定=
 +
FTPのポートが開いているので、FTP経由でファイルを送受信することで、<BR>
 +
離れたところから設定を変更することができる。<BR>
 +
(いわゆる『プロビジョニング』機能の一つ)
 +
 +
==設定ファイルの送受信==
 +
===受信===
 +
電話機に対し、FTPクライアントでログインし、ファイルを取得する。<BR>
 +
''system.txt''というテキストファイルを取得し、テキストエディタで編集する。
 +
 +
#FTPクライアントを起動(Windows付属のFTPコマンドでもOK)
 +
#ログインIDを入力
 +
#ログインパスワードを入力
 +
#get system.txtと入力し、設定ファイルをローカルに保存する。
 +
#quitと入力し、ログアウトする。
 +
 +
Halphas>{{Color|Red|ftp 192.168.0.52}} {{Color|White|←電話機のIPアドレスを入力}}
 +
Connected to 192.168.0.52.
 +
220 FTP server ready.
 +
Name (192.168.0.52:Ore-sama): {{Color|Red|??????_***}} {{Color|White|←電話機にログインする為のIDを入力}}
 +
331 User okay,need password.
 +
Password: {{Color|Gray|??????_***}} {{Color|White|←パスワードを入力}}
 +
230 User logged in,proceed.
 +
ftp> {{Color|Red|get system.txt}} {{Color|White|←設定ファイルを取得}}
 +
local: system.txt remote: system.txt
 +
502 Command not implemented.
 +
502 Command not implemented.
 +
200 Command okay.
 +
150 about to open data connection.
 +
  8368    181.47 KB/s
 +
226 Closing data connection.
 +
8368 bytes received in 00:00 (101.06 KB/s)
 +
ftp> {{Color|Red|quit}} {{Color|White|←ログアウト}}
 +
221 Closing control connection.
 +
 +
===送信===
 +
電話機に対し、FTPクライアントでログインし、ファイルを送信する。<BR>
 +
''system.txt''というテキストファイルを電話機に送信すると、設定が変更される。<BR>
 +
ログアウトすると、電話機が自動的に再起動し、設定が更新される。
 +
 +
#FTPクライアントを起動(Windows付属のFTPコマンドでもOK)
 +
#ログインIDを入力
 +
#ログインパスワードを入力
 +
#put system.txtと入力し、ローカルに保存してあるファイルを電話機に送信する。
 +
#quitと入力し、ログアウトする。
 +
#電話機が再起動し、設定が更新される。
 +
 +
Halphas>{{Color|Red|ftp 192.168.0.52}} {{Color|White|←電話機のIPアドレスを入力}}
 +
Connected to 192.168.0.52.
 +
220 FTP server ready.
 +
Name (192.168.0.52:Ore-sama): {{Color|Red|??????_***}} {{Color|White|←電話機にログインする為のIDを入力}}
 +
331 User okay,need password.
 +
Password:{{Color|Gray|??????_***}} {{Color|White|←パスワードを入力}}
 +
230 User logged in,proceed.
 +
ftp> {{Color|Red|put system.txt}} {{Color|White|←設定ファイル名を指定して送信}}
 +
local: system.txt remote: system.txt
 +
502 Command not implemented.
 +
502 Command not implemented.
 +
200 Command okay.
 +
150 about to open data connection.
 +
100% |***********************************************|  8368      7.50 MB/s    --:-- ETA
 +
226 Closing data connection.
 +
8368 bytes sent in 00:07 (1.13 KB/s)
 +
ftp> {{Color|Red|quit}} {{Color|White|←ログアウトし、電話機を再起動させる}}
 +
221 Closing control connection.
 +
Halphas>
 +
 +
=設定ファイル=
 +
''system.txt''というテキストファイルの内容は下記の通り
 +
 +
S01949502D44415441474154452D50484F4E452053595354454D39
 +
<dtdisp>0</dtdisp>
 +
<dendisp>1</dendisp>
 +
<extension_disp>0</extension_disp>
 +
<contrast>2</contrast>
 +
<keytone>1</keytone>
 +
<sndht>1</sndht>
 +
<cap_select>0</cap_select>
 +
<camera_id>0</camera_id>
 +
<anonymous_call>1</anonymous_call>
 +
<click_call>0</click_call>
 +
<internal_ring>1</internal_ring>
 +
<outside_ring>1</outside_ring>
 +
<dialtime>4</dialtime>
 +
<trans_holdkey>0</trans_holdkey>
 +
<dhcp>1</dhcp>
 +
<broadcast_ttl>16</broadcast_ttl>
 +
<ether>0</ether>
 +
<use_vlan>0</use_vlan>
 +
<packet_qos>40</packet_qos>
 +
<signaling_qos>40</signaling_qos>
 +
<registrarserver>1</registrarserver>
 +
<addressmode>0</addressmode>
 +
<sipfirst>0</sipfirst>
 +
<sip_interval>4</sip_interval>
 +
<use_session>0</use_session>
 +
<trans_times>4</trans_times>
 +
<hotline>0</hotline>
 +
<display_disp>1</display_disp>
 +
<hold_type>2</hold_type>
 +
<hold_transfer>0</hold_transfer>
 +
<hold_time>0</hold_time>
 +
<dakind_on>0</dakind_on>
 +
<multi711>2</multi711>
 +
<multi729A>2</multi729A>
 +
<pbtime>0</pbtime>
 +
<pbminimum>0</pbminimum>
 +
<dtmf_sending_set711>0</dtmf_sending_set711>
 +
<dtmf_sending_set729>1</dtmf_sending_set729>
 +
<tx_level>4</tx_level>
 +
<side_tone>1</side_tone>
 +
<st_level>2</st_level>
 +
<registrartime>30</registrartime>
 +
<invite_timeout>180</invite_timeout>
 +
<session_timer>300</session_timer>
 +
<sip_proxy_port>5060</sip_proxy_port>
 +
<sip_local_port>5060</sip_local_port>
 +
<rtp_rtcp_port_min>4000</rtp_rtcp_port_min>
 +
<rtp_rtcp_port_max>7000</rtp_rtcp_port_max>
 +
<gwport>5060</gwport>
 +
<jitter711>0</jitter711>
 +
<jitter729A>0</jitter729A>
 +
<sntp_adr>192.168.0.2</sntp_adr>
 +
<incoming></incoming>
 +
<extension></extension>
 +
<sip_id1>505</sip_id1>
 +
<sip_pwd1>r53jiw4ojiwt4oiw4iow3rbfi</sip_pwd1>
 +
<domain></domain>
 +
<disp>number 505</disp>
 +
<area_code></area_code>
 +
<prefix>0</prefix>
 +
<gwprefix></gwprefix>
 +
<camera_ip>0.0.0.0</camera_ip>
 +
<ipadr>192.168.0.50</ipadr>
 +
<subnetmask>255.255.255.0</subnetmask>
 +
<gwadr>192.168.0.1</gwadr>
 +
<dns_1>192.168.0.1</dns_1>
 +
<dns_2>0.0.0.0</dns_2>
 +
<ca_ipadr>192.168.0.5</ca_ipadr>
 +
<ip_ca2>0.0.0.0</ip_ca2>
 +
<gwaddress>0.0.0.0</gwaddress>
 +
<numnotice_on>1</numnotice_on>
 +
<numnotice_off>1</numnotice_off>
 +
<tim_zone>09:00</tim_zone>
 +
<onekey1>999</onekey1>
 +
<onekey2>999</onekey2>
 +
<onekey3>999</onekey3>
 +
<onekey4>999</onekey4>
 +
<doorphone_ring1>1</doorphone_ring1>
 +
<doorphone_ring2>2</doorphone_ring2>
 +
<vlan_id0>1</vlan_id0>
 +
<vlan_priority0>7</vlan_priority0>
 +
<tel_dir0>,,,1</tel_dir0>
 +
<tel_dir1>,,,1</tel_dir1>
 +
<tel_dir2>,,,1</tel_dir2>
 +
<tel_dir3>,,,1</tel_dir3>
 +
<tel_dir4>,,,1</tel_dir4>
 +
<tel_dir5>,,,1</tel_dir5>
 +
<tel_dir6>,,,1</tel_dir6>
 +
<tel_dir7>,,,1</tel_dir7>
 +
<tel_dir8>,,,1</tel_dir8>
 +
<tel_dir9>,,,1</tel_dir9>
 +
 +
(多すぎるため10~197まで割愛)
 +
 +
<tel_dir198>,,,1</tel_dir198>
 +
<tel_dir199>,,,1</tel_dir199>
 +
 +
==ネットワーク関連==
 +
電話機のIPアドレスなどの設定いろいろ
 +
 +
===<dhcp>===
 +
;0:DHCPを利用せず、手動でIPアドレスを設定する。(デフォルト値)
 +
;1:DHCPを利用する。
 +
 +
=====設定例=====
 +
DHCPクライアント機能を有効化し、DHCPサーバーからIPアドレスを取得するようにする。
 +
  <dhcp>1</dhcp>
 +
 +
===<ipadr>===
 +
電話機のIPアドレスを設定する。<BR>
 +
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得したIPアドレスが優先される。
 +
;192.168.1.50:電話機のIPアドレスを<CODE>192.168.1.50</CODE>に設定する。(デフォルト値)
 +
;192.168.0.52:電話機のIPアドレスを<CODE>192.168.0.52</CODE>に設定する。
 +
 +
===設定例===
 +
電話機のIPアドレスを''192.168.0.50''にする。
 +
  <ipadr>192.168.0.50</ipadr>
 +
 +
===<subnetmask>===
 +
電話機のサブネットマスクを設定する。
 +
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得したサブネットマスクが優先される。
 +
=====設定例=====
 +
<subnetmask>255.255.255.0</subnetmask>
 +
 +
===<gwadr>===
 +
電話機のデフォルトゲートウェイとなるルーターのIPアドレスを入力する。<BR>
 +
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得したIPアドレスが優先される。
 +
=====設定例=====
 +
<gwadr>192.168.0.1</gwadr>
 +
 +
===<dns_1>===
 +
主に利用するDNSサーバー(プライマリ)のIPアドレスを入力する。<BR>
 +
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得した情報が優先される。
 +
=====設定例=====
 +
<dns_1>192.168.0.1</dns_1>
 +
 +
===<dns_2>===
 +
バックアップ用に利用するDNSサーバー(セカンダリ)のIPアドレスを入力する。<BR>
 +
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得した情報が優先される。
 +
取得していない場合は、''0.0.0.0''が入る
 +
 +
=====設定例=====
 +
<dns_2>0.0.0.0</dns_2>
 +
 +
==時刻に関する設定==
 +
===sntp_adr===
 +
SNTP(NTP)サーバーのIPアドレスを設定する。(ホスト名でもOK)<BR>
 +
自動的に時刻合わせがされるようになる。<BR>
 +
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得した情報が優先される。
 +
=====設定例=====
 +
<sntp_adr>192.168.0.2</sntp_adr>
 +
 +
==レジスト先==
 +
とりあえずAsteriskのIPアドレスを指定するモノ。<BR>
 +
と認識しておけばOK
 +
===<ca_ipadr>===
 +
主装置(PBX)のIPアドレスを設定する。<BR>
 +
指定したIPに対してレジストするようになる。
 +
=====設定例=====
 +
<ca_ipadr>192.168.0.5</ca_ipadr>
 +
 +
 +
==内線に関連する設定==
 +
===<incoming>===
 +
代表番号を設定する。
  
 +
=====設定例=====
 +
200番を内線代表として設定する。
 +
<incoming>200</incoming>
  
 +
===<extension>===
 +
自分の内線番号を設定する。
  
==初期状態==
+
;なし:設定しない(デフォルト値)
*IPアドレス固定
+
=====設定例=====
*時刻も手動設定
+
<extension></extension>
 +
 
 +
 
 +
=その他=
 
==判明している仕様(&課題)==
 
==判明している仕様(&課題)==
 
*セカンダリダイヤルトーン設定がある(0発)
 
*セカンダリダイヤルトーン設定がある(0発)
*DHCPサーバー側でNTPサーバーアドレスを教えてあげると、NTP設定が自動的に入る<BR>時計がカバーで見えなくなっているので意味が無い。
+
*DHCPサーバー側でNTPサーバーアドレスを教えてあげると、NTP設定が自動的に入る<BR>が、時計がカバーで見えなくなっているので意味が無い。
*ID"IP-Phone"でレジストを投げつける。2台目からはどうするんだろう。
+
*デフォルト値では、ID"IP-Phone"でAsteroskにSIPパケットを投げつける。
 
*FTPのポートが最初から開いている。FTP経由で設定ファイルの出し入れを行う。<BR>電話機を直接操作して設定するのは面倒なので、IP設定だけローカルで行い、残りはFTP経由で設定変更を行うとOK
 
*FTPのポートが最初から開いている。FTP経由で設定ファイルの出し入れを行う。<BR>電話機を直接操作して設定するのは面倒なので、IP設定だけローカルで行い、残りはFTP経由で設定変更を行うとOK
 
*内線着信、外線着信の際の、着メロを変更できる(らしい)
 
*内線着信、外線着信の際の、着メロを変更できる(らしい)
 
 
==写真==
 
==写真==
 
====正面====
 
====正面====
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入荷時は、カバーだけ別のケースに入って送られてくる。<BR>
 
入荷時は、カバーだけ別のケースに入って送られてくる。<BR>
 
利用者に設定を変更されないようにするため、特殊キーはカバーで隠されるようになっている。<BR>
 
利用者に設定を変更されないようにするため、特殊キーはカバーで隠されるようになっている。<BR>
16文字x2列キャラクタ液晶画面があるが、これもカバーで隠されている。<BR>
+
16文字x2列キャラクタ液晶画面があるが、これもカバーで隠されるようになっている。<BR>
 +
[[画像:IP-4N-ST101S cover.jpg|480px]]
  
Sのキーを押し、テンキーを色々弄ると設定変更が可能。<BR>
 
[[画像:IP-4N-ST101S cover.jpg|480px]]
 
  
 +
===ポートスキャンをかけてみた===
 +
====TCP====
 +
Halphas# nmap 192.168.0.52
 +
 +
Starting Nmap 4.76 ( http://nmap.org ) at 2009-05-17 01:29 JST
 +
Interesting ports on 192.168.0.52:
 +
Not shown: 997 closed ports
 +
PORT    STATE SERVICE
 +
21/tcp  open  ftp
 +
23/tcp  open  telnet
 +
5060/tcp open  sip
 +
MAC Address: 00:D0:EC:??:??:?? (Nakayo Telecommunications)
 +
 +
====UDP====
 +
Halphas# nmap 192.168.0.52 -sU
 +
 +
Starting Nmap 4.76 ( http://nmap.org ) at 2009-05-17 02:09 JST
 +
Interesting ports on 192.168.0.52:
 +
Not shown: 998 closed ports
 +
PORT    STATE        SERVICE
 +
68/udp  open|filtered dhcpc
 +
5060/udp open|filtered sip
 +
MAC Address: 00:D0:EC:??:??:?? (Nakayo Telecommunications)
 +
 +
Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 219.28 seconds
 
[[Category:IP電話機]]
 
[[Category:IP電話機]]
 
[[Category:PoE]]
 
[[Category:PoE]]
{{Template:書きかけ}}
 

2015年6月10日 (水) 09:58時点における最新版

IP-4N-ST101S
IP-4N-ST101S.jpg
メーカー ナカヨ電子サービス
公式ページ VoiceCasterSip30 製品情報
種類 IP電話
プロトコル SIP
実勢価格 \13,000前後
PoE IEEE802.3af対応
ACアダプタ 無し
ディスプレイ 16文字x2列キャラクタ液晶画面
LANポート なし
収容数 回線収容無し
コーデック G.711
デフォルトID ??????_***←怒られるので秘密
パスワード ??????_***←怒られるので秘密
IPアドレス 192.168.1.50/24
FWバージョン A115
注意事項 特に無し

概要

"IP-4N-ST101S"とは、ナカヨ社製のIP電話機である。

  • 情報が全然出回ってない(日本のメーカーにアリガチ)
  • PoE専用(ACアダプタは別売り)
  • ディスプレイ無し(プレートに隠されている)
  • ハンドセットを横に置くタイプ

Asteriskでの設定

sip.conf

[IP-Phone]
;
; IP-4N-ST101S
;
type=friend
username=IP-Phone
secret=
canreinvite=no
host=dynamic
qualify=yes

extensions.conf

内線着信

;
; Call to IP-4N-ST101S
;
exten => 209,1,Dial(SIP/${EXTEN}@IP-Phone,60)
exten => 209,n,Hangup

代表番号着信

内線代表や外線着信の際に着信メロディを変更したい場合は、extensions.confを下記のように記述しておく。
IP-4N-ST101S側で、「指定番号への着信は代表着信として着信メロディを変更する」
という処理を行っている。


200番を内線代表とした場合の設定内容

;
; Call to IP-4N-ST101S
;
exten => 209,1,Dial(SIP/${EXTEN}@IP-Phone,60)
exten => 209,n,Hangup

ローカル設定

データ設定モードの入り方

フタをあけると、ダイヤル用テンキーの左側にSと印字されているキーがある
このSキーを1秒くらい長押しするとデータ設定モードに入る。
こんなキー→IP-4N-ST101S S-Key.jpg

データ設定モードに入った上で、##* と入力すると、別のモードに入る
(ハイパーモード)

日付の設定

設定キー(Sキー)を長押ししたあと、0701とダイヤルすると、現在の日付を表示する。
続けて西暦と月日をダイヤル入力すると、指定した日時が設定される。
Sキーを押すことで設定が反映される。

Sキー → 0701 → 090501 → Sキー
電話機の日付設定を2009年5月1日に変更する
Sキー → 0701 → 760515 → Sキー
電話機の日付設定を76年5月15日に変更する(2076年 or 1976年かは不明)

時刻の設定

設定キー(Sキー)を長押ししたあと、0702とダイヤルすると、現在の時刻を24Hで表示する。
続けて時刻をダイヤル入力すると、指定した時刻が設定される。
Sキーを押すことで設定が反映される。

Sキー → 0702 → 2121 → Sキー
電話機の時刻を21時21分に変更する

ボタンクリック音の設定

ボタンを押した時に、音を鳴らすか鳴らさないか。の設定

Sキー → 0201 → 1 → Sキー
ボタンを押したときに音が鳴る。(デフォルト)
Sキー → 0201 → 0 → Sキー
ボタンを押しても音が鳴らない。

遠隔設定

FTPのポートが開いているので、FTP経由でファイルを送受信することで、
離れたところから設定を変更することができる。
(いわゆる『プロビジョニング』機能の一つ)

設定ファイルの送受信

受信

電話機に対し、FTPクライアントでログインし、ファイルを取得する。
system.txtというテキストファイルを取得し、テキストエディタで編集する。

  1. FTPクライアントを起動(Windows付属のFTPコマンドでもOK)
  2. ログインIDを入力
  3. ログインパスワードを入力
  4. get system.txtと入力し、設定ファイルをローカルに保存する。
  5. quitと入力し、ログアウトする。
Halphas>ftp 192.168.0.52 ←電話機のIPアドレスを入力
Connected to 192.168.0.52.
220 FTP server ready.
Name (192.168.0.52:Ore-sama): ??????_*** ←電話機にログインする為のIDを入力
331 User okay,need password.
Password: ??????_*** ←パスワードを入力
230 User logged in,proceed.
ftp> get system.txt ←設定ファイルを取得
local: system.txt remote: system.txt
502 Command not implemented.
502 Command not implemented.
200 Command okay.
150 about to open data connection.
  8368     181.47 KB/s
226 Closing data connection.
8368 bytes received in 00:00 (101.06 KB/s)
ftp> quit ←ログアウト
221 Closing control connection.

送信

電話機に対し、FTPクライアントでログインし、ファイルを送信する。
system.txtというテキストファイルを電話機に送信すると、設定が変更される。
ログアウトすると、電話機が自動的に再起動し、設定が更新される。

  1. FTPクライアントを起動(Windows付属のFTPコマンドでもOK)
  2. ログインIDを入力
  3. ログインパスワードを入力
  4. put system.txtと入力し、ローカルに保存してあるファイルを電話機に送信する。
  5. quitと入力し、ログアウトする。
  6. 電話機が再起動し、設定が更新される。
Halphas>ftp 192.168.0.52 ←電話機のIPアドレスを入力
Connected to 192.168.0.52.
220 FTP server ready.
Name (192.168.0.52:Ore-sama): ??????_*** ←電話機にログインする為のIDを入力
331 User okay,need password.
Password:??????_*** ←パスワードを入力
230 User logged in,proceed.
ftp> put system.txt ←設定ファイル名を指定して送信
local: system.txt remote: system.txt
502 Command not implemented.
502 Command not implemented.
200 Command okay.
150 about to open data connection.
100% |***********************************************|  8368       7.50 MB/s    --:-- ETA
226 Closing data connection.
8368 bytes sent in 00:07 (1.13 KB/s)
ftp> quit ←ログアウトし、電話機を再起動させる
221 Closing control connection.
Halphas>

設定ファイル

system.txtというテキストファイルの内容は下記の通り

S01949502D44415441474154452D50484F4E452053595354454D39
<dtdisp>0</dtdisp>
<dendisp>1</dendisp>
<extension_disp>0</extension_disp>
<contrast>2</contrast>
<keytone>1</keytone>
<sndht>1</sndht>
<cap_select>0</cap_select>
<camera_id>0</camera_id>
<anonymous_call>1</anonymous_call>
<click_call>0</click_call>
<internal_ring>1</internal_ring>
<outside_ring>1</outside_ring>
<dialtime>4</dialtime>
<trans_holdkey>0</trans_holdkey>
<dhcp>1</dhcp>
<broadcast_ttl>16</broadcast_ttl>
<ether>0</ether>
<use_vlan>0</use_vlan>
<packet_qos>40</packet_qos>
<signaling_qos>40</signaling_qos>
<registrarserver>1</registrarserver>
<addressmode>0</addressmode>
<sipfirst>0</sipfirst>
<sip_interval>4</sip_interval>
<use_session>0</use_session>
<trans_times>4</trans_times>
<hotline>0</hotline>
<display_disp>1</display_disp>
<hold_type>2</hold_type>
<hold_transfer>0</hold_transfer>
<hold_time>0</hold_time>
<dakind_on>0</dakind_on>
<multi711>2</multi711>
<multi729A>2</multi729A>
<pbtime>0</pbtime>
<pbminimum>0</pbminimum>
<dtmf_sending_set711>0</dtmf_sending_set711>
<dtmf_sending_set729>1</dtmf_sending_set729>
<tx_level>4</tx_level>
<side_tone>1</side_tone>
<st_level>2</st_level>
<registrartime>30</registrartime>
<invite_timeout>180</invite_timeout>
<session_timer>300</session_timer>
<sip_proxy_port>5060</sip_proxy_port>
<sip_local_port>5060</sip_local_port>
<rtp_rtcp_port_min>4000</rtp_rtcp_port_min>
<rtp_rtcp_port_max>7000</rtp_rtcp_port_max>
<gwport>5060</gwport>
<jitter711>0</jitter711>
<jitter729A>0</jitter729A>
<sntp_adr>192.168.0.2</sntp_adr>
<incoming></incoming>
<extension></extension>
<sip_id1>505</sip_id1>
<sip_pwd1>r53jiw4ojiwt4oiw4iow3rbfi</sip_pwd1>
<domain></domain>
<disp>number 505</disp>
<area_code></area_code>
<prefix>0</prefix>
<gwprefix></gwprefix>
<camera_ip>0.0.0.0</camera_ip>
<ipadr>192.168.0.50</ipadr>
<subnetmask>255.255.255.0</subnetmask>
<gwadr>192.168.0.1</gwadr>
<dns_1>192.168.0.1</dns_1>
<dns_2>0.0.0.0</dns_2>
<ca_ipadr>192.168.0.5</ca_ipadr>
<ip_ca2>0.0.0.0</ip_ca2>
<gwaddress>0.0.0.0</gwaddress>
<numnotice_on>1</numnotice_on>
<numnotice_off>1</numnotice_off>
<tim_zone>09:00</tim_zone>
<onekey1>999</onekey1>
<onekey2>999</onekey2>
<onekey3>999</onekey3>
<onekey4>999</onekey4>
<doorphone_ring1>1</doorphone_ring1>
<doorphone_ring2>2</doorphone_ring2>
<vlan_id0>1</vlan_id0>
<vlan_priority0>7</vlan_priority0>
<tel_dir0>,,,1</tel_dir0>
<tel_dir1>,,,1</tel_dir1>
<tel_dir2>,,,1</tel_dir2>
<tel_dir3>,,,1</tel_dir3>
<tel_dir4>,,,1</tel_dir4>
<tel_dir5>,,,1</tel_dir5>
<tel_dir6>,,,1</tel_dir6>
<tel_dir7>,,,1</tel_dir7>
<tel_dir8>,,,1</tel_dir8>
<tel_dir9>,,,1</tel_dir9>

(多すぎるため10~197まで割愛)

<tel_dir198>,,,1</tel_dir198>
<tel_dir199>,,,1</tel_dir199>

ネットワーク関連

電話機のIPアドレスなどの設定いろいろ

<dhcp>

0
DHCPを利用せず、手動でIPアドレスを設定する。(デフォルト値)
1
DHCPを利用する。
設定例

DHCPクライアント機能を有効化し、DHCPサーバーからIPアドレスを取得するようにする。

 <dhcp>1</dhcp>

<ipadr>

電話機のIPアドレスを設定する。
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得したIPアドレスが優先される。

192.168.1.50
電話機のIPアドレスを192.168.1.50に設定する。(デフォルト値)
192.168.0.52
電話機のIPアドレスを192.168.0.52に設定する。

設定例

電話機のIPアドレスを192.168.0.50にする。

 <ipadr>192.168.0.50</ipadr>

<subnetmask>

電話機のサブネットマスクを設定する。 DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得したサブネットマスクが優先される。

設定例
<subnetmask>255.255.255.0</subnetmask>

<gwadr>

電話機のデフォルトゲートウェイとなるルーターのIPアドレスを入力する。
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得したIPアドレスが優先される。

設定例
<gwadr>192.168.0.1</gwadr>

<dns_1>

主に利用するDNSサーバー(プライマリ)のIPアドレスを入力する。
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得した情報が優先される。

設定例
<dns_1>192.168.0.1</dns_1>

<dns_2>

バックアップ用に利用するDNSサーバー(セカンダリ)のIPアドレスを入力する。
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得した情報が優先される。 取得していない場合は、0.0.0.0が入る

設定例
<dns_2>0.0.0.0</dns_2>

時刻に関する設定

sntp_adr

SNTP(NTP)サーバーのIPアドレスを設定する。(ホスト名でもOK)
自動的に時刻合わせがされるようになる。
DHCPを利用している場合は、DHCPサーバーから取得した情報が優先される。

設定例
<sntp_adr>192.168.0.2</sntp_adr>

レジスト先

とりあえずAsteriskのIPアドレスを指定するモノ。
と認識しておけばOK

<ca_ipadr>

主装置(PBX)のIPアドレスを設定する。
指定したIPに対してレジストするようになる。

設定例
<ca_ipadr>192.168.0.5</ca_ipadr>


内線に関連する設定

<incoming>

代表番号を設定する。

設定例

200番を内線代表として設定する。

<incoming>200</incoming>

<extension>

自分の内線番号を設定する。

なし
設定しない(デフォルト値)
設定例
<extension></extension>


その他

判明している仕様(&課題)

  • セカンダリダイヤルトーン設定がある(0発)
  • DHCPサーバー側でNTPサーバーアドレスを教えてあげると、NTP設定が自動的に入る
    が、時計がカバーで見えなくなっているので意味が無い。
  • デフォルト値では、ID"IP-Phone"でAsteroskにSIPパケットを投げつける。
  • FTPのポートが最初から開いている。FTP経由で設定ファイルの出し入れを行う。
    電話機を直接操作して設定するのは面倒なので、IP設定だけローカルで行い、残りはFTP経由で設定変更を行うとOK
  • 内線着信、外線着信の際の、着メロを変更できる(らしい)

写真

正面

(カバーがついている状態では)ディスプレイ表示が一切ない
ボタンは3種類のみ。

  • 短縮キーと思われるキーが4つ
  • 10キー
  • 音量キー

IP-4N-ST101S.jpg

底のほう

ACアダプタを挿す為の穴がなく、LANのポートとハンドセット用ポートのみ。シンプル
IP-4N-ST101S Back.jpg

カバーを取ってみた

入荷時は、カバーだけ別のケースに入って送られてくる。
利用者に設定を変更されないようにするため、特殊キーはカバーで隠されるようになっている。
16文字x2列キャラクタ液晶画面があるが、これもカバーで隠されるようになっている。
IP-4N-ST101S cover.jpg


ポートスキャンをかけてみた

TCP

Halphas# nmap 192.168.0.52

Starting Nmap 4.76 ( http://nmap.org ) at 2009-05-17 01:29 JST
Interesting ports on 192.168.0.52:
Not shown: 997 closed ports
PORT     STATE SERVICE
21/tcp   open  ftp
23/tcp   open  telnet
5060/tcp open  sip
MAC Address: 00:D0:EC:??:??:?? (Nakayo Telecommunications)

UDP

Halphas# nmap 192.168.0.52 -sU

Starting Nmap 4.76 ( http://nmap.org ) at 2009-05-17 02:09 JST
Interesting ports on 192.168.0.52:
Not shown: 998 closed ports
PORT     STATE         SERVICE
68/udp   open|filtered dhcpc
5060/udp open|filtered sip
MAC Address: 00:D0:EC:??:??:?? (Nakayo Telecommunications)

Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 219.28 seconds