「Asterisk サンプル設定ファイル extensions.conf」の版間の差分

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(exten)
(globalsセクション)
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  ;For Hikari Denwa
 
  ;For Hikari Denwa
 
  MYNUMBER=03XXXXXXXX
 
  MYNUMBER=03XXXXXXXX
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==defaultセクション==
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この部分がdefaultコンテキストです。context=defaultが指定されたものは、ここで処理が行われます。<br>
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全部を転記すると長くなりすぎるので、一部だけ解説します。<br>
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===時報===
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; Speaking Clock
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exten => ${SPEAKINGCLOCK},1,Answer()
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exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,Wait(1)
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exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,Set(FutureTime=$[${EPOCH} + 5])
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exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,SayUnixTime(${FutureTime},Japan,YbdAPHM)
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exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,Playback(jp-desu)
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exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,playback(beep)
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exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,Hangup
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ここで変数の参照を行っています。内線番号は変数、SPEAKINGCLOCKに指定された番号になります。値を参照するには'''${ }'''で括ります。<br>
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プライオリティは本来、1,2,と順番に書くのですがAsterisk 1.2からオートインクリメントが可能になり'''n'''を記述しておくと自動的に+1するようになりました。<br>

2009年2月6日 (金) 13:12時点における版

context

extenの設定で一番わかりにくいのがこの、コンテキストだと思います。コンテキストとは' [ ] 'で括られたセクションのことをいい、指定されたブロックをそのコンテキストと呼びます。

[incoming]
・
・
incoming context
・
・
[outgoing]
・
・

この例では[incoming]で指定された部分から、次の[outgoing]の前までの部分が incomingコンテキストとなります。
sip.confやiax.confなどでcontext=incomingが指定されていると、その相手(ITSPや電話機)からの着信や接続要求はこのコンテキスト内で行われます。

exten

extensions.confの基本的な書き方は次の通りです。

exten => 番号,プライオリティ,アプリケーション

番号

これがextenそのもので、いわゆる内線番号に相当します。

プライオリティ

処理の順番を書きます

アプリケーション

Asteriskのアプリケーション・コマンドを書きます


generalセクション

その名の通り全般のオプション指定を行います。

[general]
writeprotect=no
priorityjumping=no

writeprotect

CLIによるextenの変更を許可するか禁止するかを指定します。

priorityjumping

Asterisk 1.0系との互換性のためのオプションです。n+101ジャンプを使うか使わないかを指定しますが、今後は使わない方向ですのでnoを指定しておきます。

globalsセクション

グローバル変数を設定します。設定値は見ての通りで、Asteriskでは

変数=値

で、変数が設定できます。

[globals]
USEVOICEMAIL=YES
SPEAKINGCLOCK=317
ECHOTEST=333
;For Hikari Denwa
MYNUMBER=03XXXXXXXX

defaultセクション

この部分がdefaultコンテキストです。context=defaultが指定されたものは、ここで処理が行われます。
全部を転記すると長くなりすぎるので、一部だけ解説します。

時報

; Speaking Clock
exten => ${SPEAKINGCLOCK},1,Answer()
exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,Wait(1)
exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,Set(FutureTime=$[${EPOCH} + 5])
exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,SayUnixTime(${FutureTime},Japan,YbdAPHM)
exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,Playback(jp-desu)
exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,playback(beep)
exten => ${SPEAKINGCLOCK},n,Hangup

ここで変数の参照を行っています。内線番号は変数、SPEAKINGCLOCKに指定された番号になります。値を参照するには${ }で括ります。
プライオリティは本来、1,2,と順番に書くのですがAsterisk 1.2からオートインクリメントが可能になりnを記述しておくと自動的に+1するようになりました。