「玄箱Pro Debian+Asterisk」の版間の差分

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(DAHDIのコンパイル)
(DAHDI)
 
(同じ利用者による、間の3版が非表示)
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==DAHDI==
 
==DAHDI==
===カーネルソースの準備===
+
===コンパイルの準備===
カーネルソースを/usr/srcに展開します。これを/usr/src/の下で展開し、ln -s linux-source-2.6.26 /usr/src/linux などしてシンボリックリンクを作成しておきます。<br>
+
コンパイル環境の準備。aptitudeでlinux-headersをインストールしておきます。この時、kbuildがいっしょに付いてきていることを確認しておいてください。
カーネルモジュールをを'''途中まで'''コンパイルします。一旦、make menuconfigなどして.configを作ります。カーネルそのものを入れ換えるわけではないので、設定は適当でもかまいません。<br>
+
  # aptitude install linux-headers-2.6.26-2-all
.configファイルのバージョンを以下のように書き直します。(menuconfigで設定してもかまいませんが)<br>
 
CONFIG_INIT_ENV_ARG_LIMIT=32
 
CONFIG_LOCALVERSION="-2-orion5x" <これ
 
CONFIG_LOCALVERSION_AUTO=y
 
カーネルモジュールをmake modulesでコンパイルします。実際に欲しいのはmodpostコマンドなので、これがコンパイルできればCTRL-Cブレークしてかまいません。ただし、モジュールがコンパイルされていないとzaptel/dahdiのmakeが何ぞ文句言うかもしれませんが。<br>
 
  HOSTCC  scripts/mod/file2alias.o
 
  HOSTCC  scripts/mod/modpost.o
 
  HOSTCC  scripts/mod/sumversion.o
 
  HOSTLD  scripts/mod/modpost          <--これが出たらCTRL-CブレークしてOK
 
  HOSTCC  scripts/kallsyms
 
====真面目にコンパイルしたい人は====
 
.configを/bootからコピーし、これを使います。
 
  # cd /usr/src/linux
 
# cp /boot/config-2.6.26-2-orion5x ./config
 
# make oldconfig
 
上の例と同様にローカルバージョンを編集します。
 
CONFIG_INIT_ENV_ARG_LIMIT=32
 
CONFIG_LOCALVERSION="-2-orion5x" <-ここ
 
CONFIG_LOCALVERSION_AUTO=y      <-ここ
 
真面目にmakeしてコンパイルが完了するまで待ちます。玄箱Pro上で実行した場合、8時間以上かかります。
 
  
 
===DAHDIのコンパイル===
 
===DAHDIのコンパイル===
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これでDAHDIをmakeしmake installします。<br>
 
これでDAHDIをmakeしmake installします。<br>
 
終わったら depmod -a をやっておきます。<br>
 
終わったら depmod -a をやっておきます。<br>
カーネルコンパイルを途中で中断した状態で、DAHDIをmakeした場合、この状態でモジュールをロードしようとすると
+
あとはmake configでインストールされるスクリプトでDAHDIの起動/終了が行えます。
debian:~# modprobe dahdi
 
FATAL: Error inserting dahdi (/lib/modules/2.6.26-2-orion5x/dahdi/dahdi.ko): Invalid module format
 
このエラーが出てしまいます。<br>
 
この問題は -f オプションで逃げられるので、/etc/init.d/dahdi を以下のように作ってしまいます。
 
#! /bin/sh
 
 
PATH=/sbin:/usr/sbin:/bin:/usr/bin
 
DESC="dahdi telephony driver"
 
NAME=dahdi
 
 
DAHDI_MODULE=dahdi
 
DAHDI_DUMMY=dahdi_dummy
 
 
SCRIPTNAME=/etc/init.d/$NAME
 
 
do_start()
 
{
 
        modprobe -f dahdi
 
        modprobe -f dahdi_dummy
 
}
 
 
do_stop()
 
{
 
        rmmod dahdi_dummy
 
        rmmod dahdi
 
}
 
 
case "$1" in
 
  start)
 
        do_start
 
        ;;
 
  stop)
 
        do_stop
 
        ;;
 
  reload)
 
        do_stop
 
        do_start
 
        ;;
 
  *)
 
        echo "Usage: $SCRIPTNAME {start|stop|reload}" >&2
 
        exit 3
 
        ;;
 
esac
 
 
 
カーネルを完全にコンパイルした場合には、このエラーは出ないので普通にDAHDIのmakeとインストールが行えますので、make configでインストールされるスクリプトを使用することができます。
 
  
 
===udevの調整===
 
===udevの調整===
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<br>
 
<br>
 
あとは普通にコンパイル/インストールできます。[[簡易インストールマニュアル]]を参考にして、インストールしてください。
 
あとは普通にコンパイル/インストールできます。[[簡易インストールマニュアル]]を参考にして、インストールしてください。
 +
==バイナリ・パッケージ==
 +
テスト公開中。Debian lenny 2.6.26-2-orion5x 用です。不具合点お知らせください。<br>
 +
*DAHDI
 +
:ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/kuro-box/dahdi-bin-lenny-orion5x.tar.gz
 +
:ルートで展開した後、ldconfigとdepmod -aを実行します。/etc/init.d/dhadi start でロードでるはずです。
 +
*Asterisk
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:ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/kuro-box/asterisk-1.4.26.3-bin-armv5tel.tar.gz
 +
:ルートで展開して使用してください。
 +
上記のバイナリはテスト版です。不具合等の連絡お待ちしてます。

2009年11月11日 (水) 00:33時点における最新版

玄箱ProをDebian化する

このへんを参考にDebian化しちゃってください。後はDebianとして扱えますので・・・

エレキジャック
http://www.eleki-jack.com/Kurobox-pro2/2009/03/debian-gnulinux-50-lenny.html#more

上記を参考にするとDebian lennyのEABI環境になります。
注意:シリアルコンソールがないとDebian化は危険です。玄人指向のシリアルコンソールキットを使うか、改造してシリアルが使えるようにしてから実施してください。

コンパイル環境を整える

Debian化したならば、以下のパッケージを追加してAsteriskがコンパイルできるようにします。

gcc
g++
libc6-dev
make
linux-libc-dev
linux-source-2.6.26
ncurses-dev
perl-modules
patch
# apt-get install gcc g++ libc6-dev make linux-libc-dev linux-source-2.6.26 ncurses-dev perl-modules patch

いろいろと一緒に付いてくるものもインストールしてしまってください。

DAHDI

コンパイルの準備

コンパイル環境の準備。aptitudeでlinux-headersをインストールしておきます。この時、kbuildがいっしょに付いてきていることを確認しておいてください。

# aptitude install linux-headers-2.6.26-2-all

DAHDIのコンパイル

玄箱ではどのみちdahdi_dummyしか使えないので、余計なものをコンパイル&インストールするのは無駄です。必要なものだけをコンパイルするには以下のように行います。
DAHDIのソースを展開します。今ならDAHDI Completeを落としてきてください。
linux/drivers/dahdi/Kbuild を編集します。要らないものをコメントアウトします。

obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI)                   += dahdi.o
obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_DUMMY)             += dahdi_dummy.o
#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_DYNAMIC)          += dahdi_dynamic.o
#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_DYNAMIC_LOC)      += dahdi_dynamic_loc.o
~略~
#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_TOR2)             += tor2.o
#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_PCIRADIO)         += pciradio.o

#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_XPP)              += xpp/

obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_ECHOCAN_JPAH)      += dahdi_echocan_jpah.o
obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_ECHOCAN_STEVE)     += dahdi_echocan_sec.o

これでDAHDIをmakeしmake installします。
終わったら depmod -a をやっておきます。
あとはmake configでインストールされるスクリプトでDAHDIの起動/終了が行えます。

udevの調整

ユーザとグループを適当に登録しておきましょう。

# groupadd -g 5060 asterisk
# useradd -g 5060 -u 5060 -d /var/lib/asterisk -s /usr/sbin/nologin asterisk

DAHDIをインストールすると、/etc/udev/rules.d に dahdi というファイルも入るので、これをリネームしておきます。リネームしたら、udevをリスタートします。

# cd /etc/udev/rules.d
# mv dahdi 99-dahdi
# /etc/init.d/udev restart

これで、上記のスクリプトなどでDAHDIをスタートすると、asterisk:asteriskのパーミッションでDAHDIがロードされます。

debian:~# ls -l /dev/dahdi/
total 0
crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 254 Nov  7 19:19 channel
crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196,   0 Nov  7 19:19 ctl
crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 255 Nov  7 19:19 pseudo
crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 253 Nov  7 19:19 timer

Asteriskコンパイル

Asterisk 1.4系、1.6系ともにGSM CODECがasmで引っかかります。なので、codecs/gsm/Makefileを例によって修正します。

debian:~# uname -a
Linux debian 2.6.26-2-orion5x #1 Thu Nov 5 08:02:07 UTC 2009 armv5tel GNU/Linux

codecs/gsm/Makefile に以下のような行が3箇所ほどあるので

ifeq (, $(findstring $(PROC) , x86_64 amd64 ultrasparc sparc64 arm armv5b armeb hppa2.0 ppc powerpc ppc64 ia64 s390 bfin mipsel mips))

次のように追加しておく

ifeq (, $(findstring $(PROC) , x86_64 amd64 ultrasparc sparc64 arm armv5b armv5tel armeb hppa2.0 ppc powerpc ppc64 ia64 s390 bfin mipsel mips))

armv5bの後ろにarmv5telを追加すればOKです。

あとは普通にコンパイル/インストールできます。簡易インストールマニュアルを参考にして、インストールしてください。

バイナリ・パッケージ

テスト公開中。Debian lenny 2.6.26-2-orion5x 用です。不具合点お知らせください。

  • DAHDI
ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/kuro-box/dahdi-bin-lenny-orion5x.tar.gz
ルートで展開した後、ldconfigとdepmod -aを実行します。/etc/init.d/dhadi start でロードでるはずです。
  • Asterisk
ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/kuro-box/asterisk-1.4.26.3-bin-armv5tel.tar.gz
ルートで展開して使用してください。

上記のバイナリはテスト版です。不具合等の連絡お待ちしてます。