アンインストール情報
AsteriskおよびZaptel,DAHDIのアンインストール方法など
目次
Asterisk
Asteriskはアプリケーション(デーモン)のひとつなので、起動さえしなければ何も悪さはしません。
自動起動の停止
以下の例はRedHat系(CentOSなど)の場合です。
Asteriskが起動中の場合には手動で停止してください。
# /etc/init.d/asterisk stop
自動起動をchkconfigで確認します。
# chkconfig --list asterisk asterisk 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
offで停止します
# chkconfig asterisk off # chkconfig --list asterisk asterisk 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
起動スクリプトを削除するにはchkconfigで削除します
# chkconfig --del asterisk
ファイルの削除
Asterisk関連のファイルは以下のディレクトリにインストールされています。
/usr/lib/asterisk /var/lib/asterisk /var/log/asterisk /var/spool/asterisk /etc/asterisk
Asteriskを削除するのであれば、これらのディレクトリ下のファイルは全て削除してかまいません。
もしも将来またAsteriskを使用する可能性があるのならば /etc/asterisk ディレクトリ下のファイルを全てバックアップしておきます。ここにはAsteriskの設定ファイルがありますので、将来Asteriskをインストールした際に元の環境に戻すことができます。
Asteriskの実行ファイル類は/usr/sbinにインストールされます。これらは個別に削除してください。
- 1.4系
asterisk astgenkey autosupport rasterisk safe_asterisk aelparse muted stereorize streamplayer
- 1.6系
asterisk astgenkey autosupport rasterisk safe_asterisk astcanary astman check_expr hashtest hashtest2 muted smsq stereorize streamplayer
safe_asteriskなどをインストールしてない場合には/usr/sbinの下にありません。
アップグレード時の注意
Asteriskをアップグレードする際にはモジュールのバージョンに注意してください。旧バージョンのモジュールが残っていると、そのモジュールまでAsteriskがロードしようとして落ちることがあります。
これを避けるにはモジュールディレクトリを別な名前にしておいてからmake installします。
- 例
- インストールを行う前に
- mv /usr/lib/asterisk/modules /usr/lib/asterisk/modules.bak
- make install を実行する
Zaptel
Zaptelはカーネルモジュールです。これもロードしなければ悪さはしませんので、もっとも簡単なのは起動を停止してしまうことです。
以下の例はRedHat系(CentOSなど)の場合です。
Zaptelを停止する前に、Asteriskが起動中の場合には手動で停止してください。
# /etc/init.d/asterisk stop
Zaptelを停止します
# /etc/init.d/zaptel stop
自動起動をchkconfigで確認します。
# chkconfig --list zaptel zaptel 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
offで停止します
# chkconfig zaptel off # chkconfig --list zaptel zaptel 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
起動スクリプトを削除するにはchkconfigで削除します
# chkconfig --del zaptel
ファイルの削除
Zaptelのファイルは以下の通りです
- 設定ファイル
/etc/sysconfig/zaptel
- /usr/sbin ディレクトリ
fxotune ztcfg ztmonitor ztspeed zttest ztscan zttool
- /usr/lib ディレクトリ(ライブラリ)
libtonezone.so libtonezone.so.1 libtonezone.a libtonezone.so.1.0
シンボリックリンクも含みます。
- /usr/include ディレクトリ(ヘッダ)
- zaptelというサブディレクトリがあります
- カーネルモジュール
/lib/modules/リリース名/misc の下。
- リリース名はuname -r コマンドで確認できます。
インストールされているモジュールはコンパイル時に何を指定したかによります。ztdummyしかコンパイルしていなければ以下のようなファイルがあります。
zaptel.ko ztdummy.ko ztdynamic.ko zttranscode.ko
ztやwcで始まるファイルは概ねZaptel関連のファイルです。
ライブラリ、モジュールを削除した後は以下のコマンドを実行しておきます。
depmod -a loconfig
DAHDI
DAHDIもカーネルモジュールです。これもロードしなければ悪さはしませんので、もっとも簡単なのは起動を停止してしまうことです。
以下の例はRedHat系(CentOSなど)の場合です。DAHDI Tools関連のファイルも含みます。
DAHDIを停止する前に、Asteriskが起動中の場合には手動で停止してください。
# /etc/init.d/asterisk stop
DAHDIを停止します
# /etc/init.d/dahdi stop
自動起動をchkconfigで確認します。
# chkconfig --list dahdi dahdi 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
offで停止します
# chkconfig dahdi off # chkconfig --list dahdi dahdi 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
起動スクリプトを削除するにはchkconfigで削除します
# chkconfig --del dahdi
ファイルの削除
Zaptelのファイルは以下の通りです
- 設定ファイル
- /etc/dahdi ディレクトリ下
- /usr/sbin ディレクトリ
dahdi_cfg dahdi_genconf dahdi_hardware dahdi_monitor dahdi_registration dahdi_scan dahdi_speed dahdi_test dahdi_tool fxotune lsdahdi sethdlc xpp_blink xpp_sync
- /usr/lib ディレクトリ(ライブラリ)
libtonezone.so.2 libtonezone.so.2.0
シンボリックリンクも含みます。
- /usr/include ディレクトリ(ヘッダ)
- dahdiというサブディレクトリがあります
- カーネルモジュール
/lib/modules/リリース名/dahdi の下。
- リリース名はuname -r コマンドで確認できます。
インストールされているモジュールはコンパイル時に何を指定したかによりますが、DAHDI関連のドライバはこのディレクト下にありますので、全て削除してかまいません。。
ライブラリ、モジュールを削除した後は以下のコマンドを実行しておきます。
depmod -a loconfig