Asterisk+Radio

2024年10月16日 (水) 15:56時点におけるTakahashi (トーク | 投稿記録)による版 (注意)

ここでいうRadioは無線機のことなのです。

目次

ニーズ

PBXに無線機、特に特定小電力を接続するニーズは結構あります。特に店舗運営をしているような場合、フロアは無線機を使っているケースが少なくありません。というわけで以前から統合したソリューションを出しているメーカー/ベンダーもあります。んじゃあAsteriskでもやってしまおうという計画。
(SIPを喋る無線基地局もあります)

注意

この方法を使うとアマチュア無線機とか業務無線機(特小とかDRCではないやつ、免許局)も繋ぐことができますが、技術的なこと以外の問題点が多々あるので繋ぐ場合には自分で調べてください。業務上で無線と電話を繋いでいる例はもちろんあります。

しくみ

無線機とはいっても音声のやりとりなので基本的な接続は簡単で、Asteriskからオーディオを入出力してやれば無線と音声でやりとりできます。
AstRadio1.png
とはいえ問題はありまして、PTT(Push-To-Talk)をどうするかです。通常、無線機は半二重で誰かが喋っている間は他は聞く動作になり、喋りたい時にはPTTを押して喋ります。なのでAsteriskからPTTを制御しなくてはなりません。
AstRadio2.png
でまあ無線機のヘッドセットとか外部マイクにはPTT制御がついているため、これを何等かの方法で制御してやればAsteriskから無線機が制御できます。思いつく簡単な方法としては入手性の容易なUSBシリアルを使って、RTSとかDTRの制御線でPTTを制御する方法です。
AstRadio3.png
ですがここで再度問題が。Asteriskを入れるようなサーバとかアプライアンスはオーディオインタフェースが付いていなかったりするわけで、その場合、USBオーディオ(安い)を増設して使う方法が考えられます。
AstRadio4.png
まあ、これで良いといえば良いのですが、この方法だと回路とかケーブルを自作しないとできないのでちょいと面倒です。できれば何も自作したくないですよね。電子回路の知識とかまで要求されるのもアレですし。そして、この方法のもうひとつの問題はUSBケーブル2本挿しというあまり美しくない構成になることです。

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