N906iL
提供: VoIP-Info.jp
FOMA N906iL onefone
NTTドコモの906シリーズのひとつ。
N906iの無線LAN(SIP)搭載版だが、N906iにあるワンセグは搭載されていない。法人向けに限らずドコモショップでも販売された。
基本情報
FOMA N906iL onefone は パッチなしでAsteriskで動作します(設定はN902iLと同一設定で確認済み)
設定方法
MENU->各種設定->WLAN設定
- 設定参照/変更->WLAN暗証番号入力->プロファイル設定
- プロファイル一覧から選択
- プロファイル名設定
- 適当な名称をつける
- WLAN詳細設定
- ESSID設定: APのESSIDを設定
- 無線モード設定選択: APにあわせる。ただし屋外では802.11aは使用できない。
- 通信チャネル設定: APにあわせる。通常はAUTOでかまわない。
- PowerSave設定: ONまたはOFF
- Scanタイプ設定: ESSIDをブロードキャストしていないAPではACTIVE
- Handover設定: ONまたはOFF
- 送信電力: 通常はMAX
- IP設定
- IPアドレス設定: DHCP環境なら自動設定
- DNSサーバ設定: DHCP環境なら自動設定
- HTTP Proxy設定: プロキシを使用していないなら設定不要
- セキュリティ方式設定: APにあわせる
- SIP設定
- 移動機SIPアドレス設定: SIP名@サーバアドレス(例:201@192.168.0.1)
- SIPサーバ設定: 通常は手動でAsteriskのIPアドレスを設定。IP-PBX,RegisterサーバともにAsteriskのIPアドレスを指定
- (注:DNSで解決できるのならばFQDN指定も可能の模様)
- プレゼンスサーバ設定: 設定しない
- SIPシーケンス設定: 自動(基本SIP優先)
- ダイジェスト認証設定: IDにsip.confのユーザ名を、パスワードにパスワードを設定。
- プレゼンス通知設定: いずれもOFF
- VoIP設定: デフォルトのまま
- QoS設定: OFF
- UPnP設定: OFF
- プロファイル名設定
Asterisk側の設定
sip.confは通常通りに記述し、以下の項目を追加します。
- ローカルIPでのみ動作させる場合
- nat=の記述は要りません。
- 無線区間での見落としが発生するようならばqualifyをつけます。
- NAT越えなどでリモートのAsteriskにREGISTERする場合
- nat=routeを記述します。
- qualify=を記述し、NATキープアライブを行います。
qualify=に指定する値ですが、パワーセーブモードに入っていると応答がかなり緩慢になるように見られるため、3000あたりを指定するのが良いように思われます。
参考情報
ひかり電話対応ルータの子機にできるようです(Asteriskの話ではないけど)。「無線LAN対応携帯電話設定ツール」を使用したFOMA N906iL 設定マニュアルがあります。
留意点
Asterisk 1.4.21あたりでは、「保留(CLR)」キーで転送したければ、issue #12865のパッチをあてるべきです。そうでないと、転送の度にチャネル情報が残留し無駄パケットが増えます。Asterisk 1.4.23.1では issue #12865のパッチ は 反映されている模様です。
http://bugs.digium.com/view.php?id=12865