「Fax for Asterisk」の版間の差分
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+ | Fax for Asteriskは基本的にSendFAX()とReceiveFAX()のアプリケーションが提供されるだけなので、あとはexten内で記述します。ここではAsteriskでFAXを受信し、そのFAXをメールで送る例を記述してみます。 | ||
+ | *受信処理 | ||
+ | ひかり電話ホーム(RT-200NEの場合)で、複数番号を契約しておりFAX番号を専用で持っている場合には着信番号別に処理を分岐します。 | ||
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+ | exten => s,1,Set(DESTNUM=${SIP_HEADER(To)}) | ||
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+ | exten => _03xxxxyyyb,1,Goto(faxrec,receive,1) <--FAXの着信の場合受信処理に飛びます | ||
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+ | 受信処理は以下のようなコンテキストを記述します | ||
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2010年10月28日 (木) 22:04時点における版
Fax for Asterisk
Digium純正のAsterisk用FAXチャネル。
価格: Digium オンラインショップで $39/チャネル。ただし1chは無料。
要件
Asterisk 1.4
Asterisk 1.6.(0,1,2)
Asterisk 1.8
購入
エンドユーザの場合には、Digiumのオンラインショップで購入します。
購入すると、ダウンロードURLと登録キーが送られてきます。1chのみならば無料なので無料版を利用する場合には、無料版を「購入」します。価格は$0なので、そのままチェックアウトすればライセンスキーが送られてきますので、そのキーを使って登録します。
なお、Digiumの他のチャネル系プロダクトと同様に、このチャネル数は回線数ではなく同一のAsterisk内で同時に使用するチャネル数のことです。
インストール
プロダクトの登録
まず、登録用のソフトregisterをダウンロードします。登録は使用するマシンのNICに基づいて行われるため、使用するAsteriskをインストールしたマシン上で行います。Linuxの場合には、wgetなどで入手するかと思いますが、その際にはchmod +x registerして./registerを実行してください。この時に、購入時に送られてきたキーが必要となります。
Digiumの他のプロダクトもそうですが、ライセンスキーは /var/lib/asterisk/licenses/ に保存されます。このファイルは
- F4A-xxxxxxxxxxxx.lic
のようなファイル名で、F4Aがプロダクト(Fax4Asterisk)です。
このファイルは大切なライセンスファイルなので、バックアップしておくことをお勧めします。
インストール
まず最初にベンチマーク・ソフトをダウンロードし実行します。これにより、そのシステムに最適な選択肢が表示されますので、結果にしたがって本体のダウンロードを行います。
ドキュメントを注意深く読み、必要なモジュールをダウンロードします。32/64bit版の他、CPUのアーキテクチャによってもモジュールが異なるので注意してください。一般的にはres_fax.soかres_fax_digium.soのどちらかのファイル名になります。バイナリ配布ですので32/64bit版またはアーキテクチャを間違えると正しく動作しないので注意してください。
インストールは基本的にこのモジュールを/usr/lib/asterisk/modulesへコピーするだけです。
コピーしたならばAsteriskを再起動するか、module load res_fax.so(またはres_fax_digium.so)を実行することでFAXが使用可能になります。
使用例
受信したFAXをメールで送る
Fax for Asteriskは基本的にSendFAX()とReceiveFAX()のアプリケーションが提供されるだけなので、あとはexten内で記述します。ここではAsteriskでFAXを受信し、そのFAXをメールで送る例を記述してみます。
- 受信処理
ひかり電話ホーム(RT-200NEの場合)で、複数番号を契約しておりFAX番号を専用で持っている場合には着信番号別に処理を分岐します。
[hikari-in] exten => s,1,Set(DESTNUM=${SIP_HEADER(To)}) exten => s,n,NoOp(${DESTNUM}) exten => s,n,Set(DESTNUM=${DESTNUM:1:10}) exten => s,n,NoOp(${DESTNUM}) exten => s,n,Goto(${DESTNUM},1) exten => _03xxxxyyya,1,Dial(SIP/201) <--音声の着信の場合普通にSIP端末を呼びます exten => _03xxxxyyyb,1,Goto(faxrec,receive,1) <--FAXの着信の場合受信処理に飛びます
受信処理は以下のようなコンテキストを記述します
[faxrec] exten => receive,1,NoOp(**** SETTING FAXOPT ****) exten => receive,n,Set(FAXOPT(ecm)=yes) exten => receive,n,Set(FAXOPT(headerinfo)=NAME HERE) exten => receive,n,Set(FAXOPT(localstationid)=813xxxxyyyb) exten => receive,n,Set(FAXOPT(maxrate)=14400) exten => receive,n,Set(FAXOPT(minrate)=2400) exten => receive,n,Set(FAXFILE=${EPOCH}.tif) <--ファイル名はUNIXTIME exten => receive,n,NoOp(**** RECEIVING FAX : ${FAXFILE} ****) exten => receive,n,ReceiveFAX(/var/spool/asterisk/faxin/${FAXFILE}) <--受信処理 exten => h,1,System(/var/lib/asterisk/fax2mail.sh ${FAXFILE}) <--FAXをメールにするスクリプト exten => h,n,Hangup