「玄箱Pro Debian+Asterisk」の版間の差分

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(Asterisk 1.4系)
(Asterisk 1.4系)
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armv5bの後ろにarmv5telを追加すればOKです。<br>
 
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あとは普通にコンパイル/インストールできます。[簡易インストールマニュアル]を参考にして、インストールしてください。
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あとは普通にコンパイル/インストールできます。[[簡易インストールマニュアル]]を参考にして、インストールしてください。

2009年11月8日 (日) 15:44時点における版

玄箱ProをDebian化する

このへんを参考にDebian化しちゃってください。後はDebianとして扱えますので・・・

エレキジャック
http://www.eleki-jack.com/Kurobox-pro2/2009/03/debian-gnulinux-50-lenny.html#more

上記を参考にするとDebian lennyのEABI環境になります。
注意:シリアルコンソールがないとDebian化は危険です。玄人指向のシリアルコンソールキットを使うか、改造してシリアルが使えるようにしてから実施してください。

コンパイル環境を整える

Debian化したならば、以下のパッケージを追加してAsteriskがコンパイルできるようにします。

gcc
g++
libc6-dev
make
linux-libc-dev
ncurses-dev
perl-modules
patch
# apt-get install gcc g++ libc6-dev make linux-libc-dev ncurses-dev perl-modules patch

いろいろと一緒に付いてくるものもインストールしてしまってください。

DAHDI

カーネルソースの準備

カーネルソースを/usr/srcに展開します。カーネルソースはlinux-libc-devに付いてきます。これを/usr/src/の下で展開し、ln -s linux-source-2.6.26 /usr/src/linux などしてシンボリックリンクを作成しておきます。
カーネルモジュールをを途中までコンパイルします。一旦、make menuconfigなどして.configを作ります。カーネルそのものを入れ換えるわけではないので、設定は適当でもかまいません。
.configファイルのバージョンを以下のように書き直します。(menuconfigで設定してもかまいませんが)

CONFIG_INIT_ENV_ARG_LIMIT=32
CONFIG_LOCALVERSION="-2-orion5x" <これ
CONFIG_LOCALVERSION_AUTO=y

カーネルモジュールをmake modulesでコンパイルします。実際に欲しいのはmodpostコマンドなので、これがコンパイルできればCTRL-Cブレークしてかまいません。ただし、モジュールがコンパイルされていないとzaptel/dahdiのmakeが何ぞ文句言うかもしれませんが。

 HOSTCC  scripts/mod/file2alias.o
 HOSTCC  scripts/mod/modpost.o
 HOSTCC  scripts/mod/sumversion.o
 HOSTLD  scripts/mod/modpost           <--これが出たらCTRL-CブレークしてOK
 HOSTCC  scripts/kallsyms

DAHDIのコンパイル

玄箱ではどのみちdahdi_dummyしか使えないので、余計なものをコンパイル&インストールするのは無駄です。必要なものだけをコンパイルするには以下のように行います。
DAHDIのソースを展開します。今ならDAHDI Completeを落としてきてください。
linux/drivers/dahdi/Kbuild を編集します。要らないものをコメントアウトします。

obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI)                   += dahdi.o
obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_DUMMY)             += dahdi_dummy.o
#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_DYNAMIC)          += dahdi_dynamic.o
#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_DYNAMIC_LOC)      += dahdi_dynamic_loc.o
~略~
#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_TOR2)             += tor2.o
#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_PCIRADIO)         += pciradio.o

#obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_XPP)              += xpp/

obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_ECHOCAN_JPAH)      += dahdi_echocan_jpah.o
obj-$(DAHDI_BUILD_ALL)$(CONFIG_DAHDI_ECHOCAN_STEVE)     += dahdi_echocan_sec.o

これでDAHDIをmakeしmake installします。
終わったら depmod -a をやっておきます。
実はこの状態でモジュールをロードしようとすると

debian:~# modprobe dahdi
FATAL: Error inserting dahdi (/lib/modules/2.6.26-2-orion5x/dahdi/dahdi.ko): Invalid module format

このエラーが出てしまいます。解決方法がイマイチよくわからないので、誰か知ってる人がいたら教えてください。
とりあえず、-f オプションで逃げられるので、/etc/init.d/dahdi を以下のように作ってしまいます。

#! /bin/sh

PATH=/sbin:/usr/sbin:/bin:/usr/bin
DESC="dahdi telephony driver"
NAME=dahdi

DAHDI_MODULE=dahdi
DAHDI_DUMMY=dahdi_dummy

SCRIPTNAME=/etc/init.d/$NAME

do_start()
{
        modprobe -f dahdi
        modprobe -f dahdi_dummy
}

do_stop()
{
        rmmod dahdi_dummy
        rmmod dahdi
}

case "$1" in
  start)
        do_start
        ;;
  stop)
        do_stop
        ;;
  reload)
        do_stop
        do_start
        ;;
  *)
        echo "Usage: $SCRIPTNAME {start|stop|reload}" >&2
        exit 3
        ;;
esac

udevの調整

ユーザとグループを適当に登録しておきましょう。

# groupadd -g 5060 asterisk
# useradd -g 5060 -u 5060 -d /var/lib/asterisk -s /usr/sbin/nologin asterisk

DAHDIをインストールすると、/etc/udev/rules.d に dahdi というファイルも入るので、これをリネームしておきます。リネームしたら、udevをリスタートします。

# cd /etc/udev/rules.d
# mv dahdi 99-dahdi
# /etc/init.d/udev restart

これで、上記のスクリプトなどでDAHDIをスタートすると、asterisk:asteriskのパーミッションでDAHDIがロードされます。

debian:~# ls -l /dev/dahdi/
total 0
crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 254 Nov  7 19:19 channel
crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196,   0 Nov  7 19:19 ctl
crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 255 Nov  7 19:19 pseudo
crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 253 Nov  7 19:19 timer

Asterisk 1.4系

やはりGSM CODECがasmで引っかかります。なので、codecs/gsm/Makefileを例によって修正します。

debian:~# uname -a
Linux debian 2.6.26-2-orion5x #1 Thu Nov 5 08:02:07 UTC 2009 armv5tel GNU/Linux

codecs/gsm/Makefile に以下のような行が3箇所ほどあるので

ifeq (, $(findstring $(PROC) , x86_64 amd64 ultrasparc sparc64 arm armv5b armeb hppa2.0 ppc powerpc ppc64 ia64 s390 bfin mipsel mips))

次のように追加しておく

ifeq (, $(findstring $(PROC) , x86_64 amd64 ultrasparc sparc64 arm armv5b armv5tel armeb hppa2.0 ppc powerpc ppc64 ia64 s390 bfin mipsel mips))

armv5bの後ろにarmv5telを追加すればOKです。

あとは普通にコンパイル/インストールできます。簡易インストールマニュアルを参考にして、インストールしてください。