「Asterisk サンプル設定ファイル iax.conf」の版間の差分
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2009年2月8日 (日) 01:35時点における最新版
IAXチャネルの設定を行いますが、iax.confの書き方はsip.confにかなり「似て」います。
generalセクション
generalセクションではグローバルなオプションを設定します。また、ここで設定した値は各ピアのデフォルト値として使用されるものもあります。
[general] bindport=4569 ;bindaddr=192.168.0.1 iaxcompat=yes language=ja bandwidth=medium disallow=all allow=ulaw allow=gsm jitterbuffer=no ;dropcount=2 ;maxjitterbuffer=500 ;maxexcessbuffer=80 ;minexcessbuffer=10 ;jittershrinkrate=1 ;tos=lowdelay ;mailboxdetail=yes
[general]
- セクションを宣言します。
context
- デフォルトのコンテキスト(extensions.confの)を指定します。
bindport
- IAXが使用するポート番号を指定します。
bindaddr
- IAXがlistenするIPアドレスを指定します。
iaxcompat
- IAXのバックワードコンパチビリティを有効にします。
language
- このチャネル(SIP)のデフォルトの言語を指定します。1.4まではjpが、1.6からはjaが日本語です。
bandwidth
- 使用している回線の帯域幅をlow,medium,highで指定します。
disallow
- 使用を許可しないCODECを指定します。特定のCODECを有効にするにはまずallで全て禁止にしてからallowします。
allow
- 使用を許可するCODECを指定します。複数指定の場合には列挙します。
jitterbuffer
- ジッタバッファの使用の有無を指定します。
相手先指定セクション
以下の '[ ]' で括られたセクションは電話機やITSP等の相手先ごとの設定を行います。Asteriskが厄介なのは、このセクションで入り側(電話機がAsteriskに対してREGISTERする)も出側(AsteriskがITSPなどにREGISTERする)も同じに記述するところです。IAXでもこの部分の解釈は同様になります。
[201] type=friend username=201 secret=pass host=dynamic callgroup=1 pickupgroup=1 mailbox=201
[201]
- セクション名を指定しますが、これはユーザ名です。電話機などがAsteriskに対してREGISTERする際にはこの部分がユーザ名として使われます。
type
- user,peer,friendのいずれかを指定します。friendはuserかつpeerのことです。
username
- Asteriskがその相手に対して認証を要求する際のユーザ名です。電話機を接続する場合にはセクション名とusernameを同じにしておくとトラブルが少なくなります。
secret
- パスワードを指定します。電話機を接続する場合には、その電話機を認証するためのパスワードになります。
host
- 相手先のIPアドレスを指定するかdynamicを指定します。電話機のようにDHCPでIPアドレスを取得し、REGISTERする端末に対してはdynamicを指定します。固定のIPアドレスが書かれているものはAsteriskに対してREGISTERできません。
callgroup
- 発信グループを指定します。
pickupgroup
- ピックアップグループを指定します。コールピックアップを使用する場合、callgroupとpickupgroupを揃えないと使えません。
mailbox
- このユーザが使用するメールボックス番号(voicemail.confで設定)を指定します。
参考:
- qualifyオプションはIAXでも使用可能です。