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==Asteriskの入手とインストール== | ==Asteriskの入手とインストール== |
2018年10月21日 (日) 03:15時点における版
目次
Asterisk: Open Source Communication Framework
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。
2018/8/31までにDigiumの全ての株式をSangomaが取得し買収するとのことですので、今後、DigiumはSangoma傘下になります。オープンソースの方針は維持されるとのことです。
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。
対応するプロトコル
- IP系
- SIP
- H.323
- UNISTIM
- IAX(Inter Asterisk eXchange)
- MGCP
- Skinny(Cisco)
- レガシー系
- BRI/PRI(ISDNボード必要)
- アナログ(アナログボード必要)
- ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます
導入事例
導入事例のページにサマリーをまとめてあります。
バージョン
Asterisk 1.8まで
- 偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン
- 奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない
Asterisk 10以降
- 11,13,16
- LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン)
- 10,12,14,15
- STD(Standard:標準サポートバージョン)
Asteriskの入手とインストール
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法はAsterisk Subversionのページを参照してください。
どのバージョンをインストールすれば?
現在(2018年6月)ならばAsterisk 13がお勧めです。次期長期サポートバージョンであるAsterisk 16は2018年中に公開予定です。
オプションのパッケージ
- DAHDI(旧Zaptel)
- Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわりDAHDIが使用されます。
- アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。
- libpri
- PRIを使用しなければ必要ありません。
- OS/ディストリ依存情報
- よくわからない場合は謎の補助説明ページもどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)
- Asterisk サンプル設定ファイルを使ってみてください。
- extension道場も参考になります。
各バージョンの情報
- 旧バージョンの情報
- Asterisk 13
- Asterisk 13 (EOLは2019年→2021/10/24に延長[1])
- Asterisk 14
- STDリリースのため使用は推奨しません。
- Asterisk 15
- 2017年リリース(Standard)
- STDリリースのため使用は推奨しません。
DAHDIへの移行
Asterisk+DB
注意:今後の方向性としてMySQLの直接サポートはなくなるようです。ODBCを使用して下さい。
使用する上でのヒント
注意点などの追加情報
セキュリティ
参考になるページ
MR Gさんのページ 利用者:MR G
Asterisk NAT
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ利用者:kei ef 2000
参考になるかどうかよくわからないページ
派生ディストリビューション
アンインストール
アンインストール情報のページへ
Asteriskの動作する環境
IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル系では特に大きな問題はありません。
OS
関連情報
Asterisk Timer
Zaptel udev
Asterisk MacOSXでの動作
Asterisk FreeBSDでの動作
特殊なプラットフォーム
- 小型アプライアンス類
- コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方はアプライアンスページを参照
- OpenWRT
- ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。
Asteriskと回線や電話機等の接続
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
IP
アナログ
ISDN
ひかり電話
回線交換機(アナログ式PBX)
携帯電話
- Bluetooth接続(chan_mobile)
- chan_dongle
- USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。
Skype
- Digiumのプロダクト。ディスコン。
- Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月
FAX
- Digiumのプロダクト
- spandsp + res_fax_spandsp
- Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨
- IAXModem + Hylafax
Asteriskの管理
- コマンドライン
- Asterisk管理インタフェース
- GUI
- Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。
- Asterisk-GUI(純正)
- Asterisk GUI
- ADM
外部プログラムとの連携
- コール用ファイル(call file)
- AGI: Asterisk Gateway Interface
- AMI: Asterisk Manager Interface
- ARI: Asterisk REST Interface
- ダイヤルプランから
- Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE
- Application_ReadFileは非推奨。
IP電話関連機器はどこで買えますか?
日本国内での入手性も序々に良くなってきました。
購入情報 のページを参照してください。
日本国内対応
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。
ローカライズ
接続および使い方
書籍
日本語
- 1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。
- VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。
- Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
- Asteriskに特化した内容となっています。
- AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
- オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/
- 1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。
- APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。
洋書
- こちらも1.0ベースの本。
- Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)
- The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。
- 2ndエディションで1.4対応だそうです。
- 発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。Asterisk Cookbook Wikiなどあるようです。
- Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。
問い合わせ先など
- Asteriskコンサルタント
- セミナー/イベントなど
- イベント情報のページで告知しています。
外部リンク
Asteriskの日本国内情報は外部リンクページを参照してください。
- Digium http://www.digium.com
- Asterisk http://www.asterisk.org