「Asterisk サンプル設定ファイル sip.conf」の版間の差分
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:qualify= はyes/noまたはミリ秒で指定します。yesはデフォルト値(たぶん1000ミリ)です。qualifyが設定されると、Asteriskは60秒毎(固定値)にSIP OPTIONパケットを投げます。これにより相手先の存在確認を行い、qualifyで指定された時間内に応答が帰ってこなければ到達不可能と判断します。<br> | :qualify= はyes/noまたはミリ秒で指定します。yesはデフォルト値(たぶん1000ミリ)です。qualifyが設定されると、Asteriskは60秒毎(固定値)にSIP OPTIONパケットを投げます。これにより相手先の存在確認を行い、qualifyで指定された時間内に応答が帰ってこなければ到達不可能と判断します。<br> | ||
:一定間隔でパケットを投げるためNATディスクリプタの維持にも有効なため、NAT越えの場合にも使われます。 | :一定間隔でパケットを投げるためNATディスクリプタの維持にも有効なため、NAT越えの場合にも使われます。 | ||
+ | :qualifyはgeneralセクションに記述すると全相手に対して有効になります。 |
2009年2月6日 (金) 12:31時点における版
generalセクション
generalセクションではグローバルなオプションを設定します。また、ここで設定した値は各ピアのデフォルト値として使用されるものもあります。
[general] maxexpirey=3600 defaultexpirey=3600 context=default port=5060 bindaddr=0.0.0.0 srvlookup=yes disallow=all allow=ulaw allow=alaw allow=gsm language=ja localnet=192.168.0.0/255.255.0.0
[general]
- セクションを宣言します。
maxexpirey
- 外部からのREGISTER要求に対し、許可する最大の(間隔)秒数を指定します。
defaultexpirey
- デフォルトのREGISTER要求(入り、出ともに)間隔(秒数)を指定します。
context
- デフォルトのコンテキスト(extensions.confの)を指定します。
port
- SIPが使用するポート番号を指定します。
bindaddr
- SIPがlistenするIPアドレスを指定します。
srvlookup
- DNS SRVルックアップを使用するかどうかをyes/noで指定します。
disallow
- 使用を許可しないCODECを指定します。特定のCODECを有効にするにはまずallで全て禁止にしてからallowします。
allow
- 使用を許可するCODECを指定します。複数指定の場合には列挙します。
language
- このチャネル(SIP)のデフォルトの言語を指定します。1.4まではjpが、1.6からはjaが日本語です。
localnet
- ローカルと解釈されるネットワークをアドレス/マスクの形で指定します。
次の部分は、ひかり電話(RT-200NE)パッチを適用している場合にのみ有効です。
;RT-200NE Sample ;rt200ne=192.168.0.1
rt200ne
- RT-200NE(とその仲間)のIPアドレスを指定します。
;HIKARI-denwa register Sample ;register => 1:1234:0006@hikari-denwa/201
register
- AsteriskがSIPサーバ、ITSPなどに対してREGISTERします。一般的に ユーザ名:パスワード@ の形で記述します。/の後ろは着信extenを指定します。ユーザ名:パスワード:認証ユーザ名@ の形で記述される場合もあります。
相手先指定セクション
以下の '[ ]' で括られたセクションは電話機やITSP等の相手先ごとの設定を行います。Asteriskが厄介なのは、このセクションで入り側(電話機がAsteriskに対してREGISTERする)も出側(AsteriskがITSPなどにREGISTERする)も同じに記述するところです。
[201] type=friend username=201 secret=pass canreinvite=no host=dynamic dtmfmode=rfc2833 callgroup=1 pickupgroup=1 mailbox=201
[201]
- セクション名を指定しますが、これはユーザ名です。電話機などがAsteriskに対してREGISTERする際にはこの部分がユーザ名として使われます。
type
- user,peer,friendのいずれかを指定します。friendはuserかつpeerのことです。
username
- Asteriskがその相手に対して認証を要求する際のユーザ名です。電話機を接続する場合にはセクション名とusernameを同じにしておくとトラブルが少なくなります。1.6ではusernameは廃止されdefaultuserと記述します。
secret
- パスワードを指定します。電話機を接続する場合には、その電話機を認証するためのパスワードになります。
canreinvite
- yesまたはnoで指定します。REINVITEを許可するかしないかを指定します。AsteriskはPBXなので通話中の呼の間に常に介在して処理を行いますので、一般的にはnoを指定します。yesを指定するとAsteriskの負荷は下がりますが、できることが限られます。
host
- 相手先のIPアドレスを指定するかdynamicを指定します。電話機のようにDHCPでIPアドレスを取得し、REGISTERする端末に対してはdynamicを指定します。固定のIPアドレスが書かれているものはAsteriskに対してREGISTERできません。
dtmfmode
- DTMFモードを指定します。
callgroup
- 発信グループを指定します。
pickupgroup
- ピックアップグループを指定します。コールピックアップを使用する場合、callgroupとpickupgroupを揃えないと使えません。
参考:
- 使用する電話機が無線端末の場合でAsteriskが時々見落とす場合、相手先セクションにqualifyを付けると解決することがあります。また無線端末でなくてもNAT越えしている場合にもqualifyオプションは有効です。
- qualify= はyes/noまたはミリ秒で指定します。yesはデフォルト値(たぶん1000ミリ)です。qualifyが設定されると、Asteriskは60秒毎(固定値)にSIP OPTIONパケットを投げます。これにより相手先の存在確認を行い、qualifyで指定された時間内に応答が帰ってこなければ到達不可能と判断します。
- 一定間隔でパケットを投げるためNATディスクリプタの維持にも有効なため、NAT越えの場合にも使われます。
- qualifyはgeneralセクションに記述すると全相手に対して有効になります。