「簡易インストールマニュアル」の版間の差分
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Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。DAHDIまたはZaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。 | Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。DAHDIまたはZaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。 | ||
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入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。 | 入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。 | ||
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Asteriskもconfigureしてからmakeします。 | Asteriskもconfigureしてからmakeします。 | ||
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# tar zxvf conf-sample-1.4_01.tar.gz | # tar zxvf conf-sample-1.4_01.tar.gz | ||
使い方は[[Asterisk サンプル設定ファイル]]のページを見てください。 | 使い方は[[Asterisk サンプル設定ファイル]]のページを見てください。 | ||
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+ | ===前提となるパッケージ類=== | ||
+ | GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)<br> | ||
+ | CentOS 5.2 サーバインストールの場合、以下のパッケージ追加でコンパイル可能でした。<br> | ||
+ | パッケージを追加<br> | ||
+ | yum install gcc gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel | ||
+ | openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。<br> | ||
+ | システムを最新の状態にアップデート | ||
+ | yum update | ||
+ | カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。<br> | ||
+ | 以上でインストール環境は整ったはずです。<br> | ||
+ | 事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。 | ||
+ | ===ソースの入手=== | ||
+ | Asterisk 1.6のソースは以下からダウンロードできます。 | ||
+ | http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/ | ||
+ | 展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。 | ||
+ | # cd /usr/src | ||
+ | # wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.6.0.5.tar.gz | ||
+ | 入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。 | ||
+ | # tar zxvf asterisk-1.6.0.5.tar.gz | ||
+ | # cd asterisk-1.6.0.5 | ||
+ | ===Asteriskのコンパイルとインストール=== | ||
+ | Asteriskもconfigureしてからmakeします。 | ||
+ | # ./configure | ||
+ | # make | ||
+ | # make install | ||
+ | # make samples | ||
+ | # make config | ||
+ | これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。<br> | ||
+ | なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。 | ||
+ | ===日本語パッチの適用=== | ||
+ | パッチは目下製作中のため、現在のところ部分的に提供しています。<br> | ||
+ | ===日本語音声ファイルのインストール=== | ||
+ | Asterisk 1.6系列用βテスト中<br> | ||
+ | ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_6/asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz<br> | ||
+ | '''Asterisk 1.6から日本語の言語コードを変更しました。language=jaが日本語です。'''<br> | ||
+ | このファイルを/var/lib/asterisk/soundsの下に展開します。ja/ 以下が日本語音声ファイルです。<br> | ||
+ | すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。 | ||
+ | このレイアウトを使用するには/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用します。 | ||
+ | [options] | ||
+ | languageprefix=yes | ||
+ | <br> | ||
+ | ===サンプル設定ファイル=== | ||
+ | *現在製作中です | ||
==全般的な注意== | ==全般的な注意== |
2009年2月4日 (水) 01:34時点における版
Asterisk 1.0系
1.0系はもはやサポートされません。
Asterisk 1.0系のインストール方法はたかはしの書籍等を参照してください。
Asterisk 1.2系
1.2系はセキュリティFIXのみで、もはやサポートされません。
→Asterisk 1.2 インストール
Asterisk 1.4系
なお、今後のAsterisk 1.6への移行をスムーズに行うためには、ZaptelではなくDAHDIを使用するようにしてください。→DAHDIインストール
前提となるパッケージ類
GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)
CentOS 4.4 Server CDの場合、以下の手順でインストール可能でした。
CentOS 4.4 Server CDから標準でインストールする Telnet(telnet-server)などサーバ操作に必要なものをセットアップしておく Firewall(iptables)の調整などもお忘れなく
パッケージを追加
yum install gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途 インストールの必要はなし。
システムを最新の状態にアップデート
yum update
カーネルが最新版になるのでリブートしておく
以上でインストール環境は整ったはずです。
ソースの入手について
Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。DAHDIまたはZaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。
DAHDIまたはZaptelのインストール
DAHDIまたはZaptelをインストールします。今後はZaptelは使用できなくなりますので、DAHDIを使うようにしてください。
これらはどちらかだけをインストールします。両方インストールすることはできません。
- DAHDIの場合
- Zaptelの場合
Asteriskソースの取得
DAHDI,zaptel,Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。
http://downloads.digium.com/pub/zaptel/releases/ http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/ http://downloads.digium.com/pub/telephony/dahdi-linux/ http://downloads.digium.com/pub/telephony/dahdi-tools/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
# cd /usr/src # wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.4.1.tar.gz
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
# tar zxvf asterisk-1.4.1.tar.gz
Asteriskのコンパイルとインストール
Asteriskもconfigureしてからmakeします。
# ./configure # make # make install # make samples # make config
これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。
日本語パッチの適用
Asterisk パッチのページを参照して、汎用パッチを適用してください。当サイトで提供している日本語音声ファイルに対応します。
日本語音声ファイルのインストール
Asterisk 1.4系列用
ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_4/asterisk-sound-jp_14_beta.tar.gz
新ファイルレイアウト対応ですが、音声の中身そのものが変更になっているかどうかは未検証です。/var/lib/asterisk/soundsの下に展開すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。
なお1.4では/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用してください。
[options] languageprefix=yes
サンプル設定ファイル
Asteriskに標準添付されている設定ファイルは複雑なため、わかりにくくなっています。シンプルな設定ファイルを見てみたいという場合にはAsterisk サンプル設定ファイルを利用してください。簡単にシステムを立ち上げることができます。
make samplesを行った後に、次のようにしてサンプル設定ファイルを展開します。
# cd /etc # mv asterisk asterisk.bak # mkdir asterisk # cd asterisk # wget http://ftp.voip-info.jp/asterisk/conf/conf-sample-1.4_01.tar.gz # tar zxvf conf-sample-1.4_01.tar.gz
使い方はAsterisk サンプル設定ファイルのページを見てください。
Asterisk 1.6系
Asterisk 1.6ではZaptelは廃止されました。まず最初にDAHDIをインストールしてください→DAHDIインストール
前提となるパッケージ類
GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)
CentOS 5.2 サーバインストールの場合、以下のパッケージ追加でコンパイル可能でした。
パッケージを追加
yum install gcc gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel
openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。
システムを最新の状態にアップデート
yum update
カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。
以上でインストール環境は整ったはずです。
事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。
ソースの入手
Asterisk 1.6のソースは以下からダウンロードできます。
http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
# cd /usr/src # wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.6.0.5.tar.gz
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
# tar zxvf asterisk-1.6.0.5.tar.gz # cd asterisk-1.6.0.5
Asteriskのコンパイルとインストール
Asteriskもconfigureしてからmakeします。
# ./configure # make # make install # make samples # make config
これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。
日本語パッチの適用
パッチは目下製作中のため、現在のところ部分的に提供しています。
日本語音声ファイルのインストール
Asterisk 1.6系列用βテスト中
ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_6/asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz
Asterisk 1.6から日本語の言語コードを変更しました。language=jaが日本語です。
このファイルを/var/lib/asterisk/soundsの下に展開します。ja/ 以下が日本語音声ファイルです。
すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。
このレイアウトを使用するには/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用します。
[options] languageprefix=yes
サンプル設定ファイル
- 現在製作中です
全般的な注意
Asterisk他のコンポーネントのバージョン関係に注意してください。Asterisk 1.2系にはZaptel 1.2系を、Asterisk 1.4系にはDAHDI 2.1系またはZaptel 1.4系を使用します。Add-onパッケージも同様です。
Asterisk 1.6系ではZaptelは使用できません。DAHDI 2.1系を使用します。