「Asterisk pjsip」の版間の差分
(→グローバル設定) |
(→=トランスポート) |
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33行目: | 33行目: | ||
基本で必要なものは以下です。 | 基本で必要なものは以下です。 | ||
− | ===トランスポート== | + | ===トランスポート=== |
[transport-udp] | [transport-udp] | ||
type = transport | type = transport |
2018年10月26日 (金) 11:45時点における版
AsiteriskでチャネルにPjSIPを使用する際の設定方法など
目次
コンパイル
Asterisk 13以前ではpjprojectを別個インストールするか、configureに--with-pjproject-bundledを付けて実行する必要がありましたが、Asterisk 16からはデフォルトでbundledインストールされるようになりました。
各バージョン毎のインストール方法についてはAsteriskのそれぞれのページを参照してください。
Asterisk 13
Asterisk 16
変換ツール
Asterisk 13以降であれば ソースディレクトリ/contrib/scripts/sip_to_pjsip の下にPythonのスクリプトがあります(複数)。sip.confのあるディレクトリでこれを実行するとpjsip.confに変換してくれます。#includeしている場合にはそれらも変換してくれますが、完璧ではないです。
基本設定(電話機:エンドポイント)
- 間違いやすいところ
- sip.confでは1wordだったのがアンダーバーが入る
- dtmfmode → dtmf_mode
グローバル設定
設定は基本としてはpjsip.confに書きます。
グローバル設定を使用する場合にはtype=grobalのセクションを書きます。
[grobal] type=grobal max_forwards = 50
Asteriskの他の設定ファイル同様に#includeが使えます。なので、電話機と回線は別ファイルにした方が見通しは良いかもしれません。例えば
[transport-udp] type = transport protocol = udp bind = 0.0.0.0:507 #include pjsip_phones.conf #include pjsip_trunk_hikari.conf
のようにファイルを分割し、includeすると管理が楽になります。
基本で必要なものは以下です。
トランスポート
[transport-udp] type = transport protocol = udp bind = 0.0.0.0:5070
sip.confに書いていたものと同じですが、トランスポートはセクションで明示指定します。上の例では5070ポートにbindさせていますが、5060を使用する場合にはここを5060にします。
ACL
ACLの例は次の通りです。
[acl] type=acl deny=0.0.0.0/0.0.0.0 permit=192.168.0.0/16
※deny,permitはこの順でないとpermitしてdenyしてしまう模様で、逆に書くと誰も使えなくなります。
pjsip.confに複数のACL(type=acl)を書くとそのセクション名にかかわらず後ろにあるACLの方が勝つ模様。
[acl] type=acl deny=0.0.0.0/0.0.0.0 permit=192.168.0.0/16 [acl-my] type=acl deny=0.0.0.0/0.0.0.0 permit=10.10.0.0/16
と、書くとacl-myが勝つので要注意です。複数を許可したい場合には1セクションで
[acl] type=acl deny=0.0.0.0/0.0.0.0 permit=192.168.0.0/16 permit=10.10.0.0/16
のように書きます。
エンドポイント(電話機)
エンドポイントを設定する場合にはセクションが3つ必要です。エンドポイントそれ自体とaor,authの3つです。
[phone1] type = aor max_contacts = 1 qualify_frequency = 30 authenticate_qualify = no [phone1] type = auth username = phone3 password = mysecretpassword [phone1] type = endpoint context = default transport=transport-udp dtmf_mode = rfc4733 disallow = all allow = ulaw allow = alaw rtp_symmetric = yes force_rport = yes rewrite_contact = yes direct_media = no send_pai = yes inband_progress = yes call_group = 1 pickup_group = 1 language = ja device_state_busy_at = 1 auth = phone1 outbound_auth = phone1 aors = phone1
エンドポイントにACLを使用する場合には
acl=myhouse
のように書きますが、この場合の名前付きACLはAsteriskの名前付きALCです。
つまりacl.confに設定されている名前付きACLということです。pjsipのACLではないので注意してください。
トランク
回線接続側は Asterisk pjsip trunksのページへ
Wizard
Asteriskにはpjsip_wizardが組み込まれており、PjSIPの設定を簡素化することができます。使う場合の条件は以下の通りです。
- 基本の設定はpjsip.confに書く
- transportなどの情報はpjsip.confに書く必要があります
- Wizard用のファイル名はpjsip_wizard.conf
- 共通化したテンプレート内で各セクションを指定するにはスラッシュ(/)で区切る
- 例: endpoint/dtmf_mode
pjsip_wizard.confの記述例
;電話機用テンプレート(共通設定) [phone-defaults](!) type=wizard transport = transport-udp accepts_registrations = yes sends_registrations = no accepts_auth = yes sends_auth = no endpoint/context = default endpoint/dtmf_mode = rfc4733 endpoint/call_group = 1 endpoint/pickup_group = 1 endpoint/language = ja endpoint/disallow = all endpoint/allow = ulaw endpoint/rtp_symmetric = yes endpoint/force_rport = yes endpoint/direct_media = no endpoint/send_pai = yes endpoint/send_rpid = yes endpoint/rewrite_contact = yes endpoint/inband_progress = yes endpoint/allow_subscribe = yes endpoint/transport = transport-udp aor/max_contacts = 1 aor/qualify_frequency = 30 aor/authenticate_qualify = no ;各電話機個別設定 [phone1](phone-defaults) inbound_auth/username = phone1 inbound_auth/password = mypasswordishere
CLIコマンド
- sip show peersに対応するのはpjsip show endpoints
- sip show peer phone1などピア情報を表示するのはpjsip show endpoint phone1
- AORを表示するのは一覧ならpjsip show aorsでピアの情報を表示するのはpjsip show aor phone1のようにする
- それぞれの設定項目で何が設定されているかを確認するには pjsip show endpoint phone1 のようにすると phone1 の endpoint パラメータ一覧が表示される。aorを見たければ pjsip show aor phone1。これはトランクの場合も同様で pjsip show regstration hikari-hgw のようにするとregister関係のパラメータがみえる。
設定変更の反映
- モジュール数が多すぎて一発リロードする方法がよくわからない
- module reload res_pjsip.soを実行すれば"だいたい"はいけそう
- wizardのaor/を変更しても反映されない場合がある