「Asterisk」の版間の差分

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(1.2への移行)
(無線機)
 
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[[Category:Asterisk]]
 
[[Category:Asterisk]]
[[Category:voip]]
+
[[Category:VoIP]]
=Asterisk: The Open Source PBX=  
+
==Asterisk: Open Source Communication Framework==  
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。<br>
+
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。<br>
現在のバージョンは1.2.x系と1.4.xです。主に使用されているのはAsterisk 1.2系です。新機能を取り入れた1.4はまだ不安定な部分があるようで様子見しているユーザが多いようです。<br>
+
DigiumはSangomaによって買収されたため、現在はSangoma傘下です。→ [[Sangoma Digium]]<br>
=Asteriskの入手とインストール=
+
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。<br>
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法はこちらのページを参照してください。<br>
+
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。<br>
たかはしの著書では以前の入手方法に則りCVSを使用していますが、現在はsvnに変更されていますので注意してください。<br>
+
===対応するプロトコル===
 +
*IP系
 +
:SIP (プロトコルスタックは2種類、chan_sipとPjSIP。chan_sipは廃止:Asterisk 21~)
 +
: 音声交換だけでなくSIP MESSAGEを使うことでテキストベースのメッセージ交換にも使えます。[[SIPメッセージング]]
 +
:H.323
 +
:MOTIF
 +
:UNISTIM
 +
:IAX(Inter Asterisk eXchange)
 +
:<s>MGCP</s>(廃止:Asterisk 21~)
 +
:<s>Skinny(Cisco)</s> (廃止:Asterisk 21~)
 +
:AudioSocket(シンプルなTCPベースの音声) (Asterisk 18~)
 +
*レガシー系
 +
:BRI/PRI(ISDNボード必要)
 +
:アナログ(アナログボード必要)
 +
:ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます
 +
 
 +
===[[導入事例]]===
 +
[[導入事例]]のページにサマリーをまとめてあります。
 +
 
 +
==バージョン==
 +
Asterisk 1.8まで
 +
:偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン
 +
:奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない
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Asterisk 10以降
 +
:11,13,16,18,20,22
 +
::LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン)
 +
:10,12,14,15,17,19,21
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::STD(Standard:標準サポートバージョン)
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{| class="wikitable" style="margin:auto"
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|-
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! バージョン !! リリース日(現地時間) !! サポート期限 !! セキュリティサポート期限 !! LTS
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| Asterisk 10 ||  ||  ||  || ✗
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| Asterisk 11 ||  ||  ||  || ◯
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| Asterisk 12 ||  ||  ||  || ✗
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| [[Asterisk 13]] || 2014年10月24日 || 2020年10月24日 || 2021年10月24日 || ◯
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| Asterisk 14 || 2016年09月26日 || 2017年09月26日 || 2018年09月26日 || ✗
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| Asterisk 15 || 2017年10月03日 || 2018年10月03日 || 2019年10月03日 || ✗
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| [[Asterisk 16]] || 2018年10月09日 || 2026年10月19日 || 2027年10月09日 || ◯
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| Asterisk 17 || 2019年10月28日 || 2020年10月28日 || 2021年10月28日 || ✗
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|-
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| [[Asterisk 18]] || 2020年10月20日 || 2024年10月20日 || 2025年10月20日 || ◯
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| Asterisk 19 || 2021年11月02日 || 2022年11月02日 || 2023年11月02日 || ✗
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| [[Asterisk 20]] || 2022年10月19日 || 2026年10月19日 || 2027年10月19日 || ◯
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|-
 +
| [[Asterisk 21]] || 2023年10月18日 || 2025年10月18日 || 2026年10月18日 || ✗
 +
|-
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| [[Asterisk 22]] || 2024年10月16日 || 2028年10月16日 || 2029年10月16日 || 〇
 +
|}
 +
 
 +
==Asteriskの入手とインストール==
 +
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Githubでも行われています。https://github.com/asterisk/asterisk<br>
 
<br>
 
<br>
Asteriskのインストールにあたっては以下のパッケージのインストールも推奨されます。<br>
+
===どのバージョンをインストールすれば?===
*Zaptel<br>
+
現在(2024年10月)時点で安定していると思われるのはAsterisk 20です。<br>
:Zaptelを使用しないでもインストールは可能ですがMeetMeやIAXトランキングなど一部の機能が動作しません。 <br>
+
EOLまでの時間を気にする場合にはAsterisk 22を検討してください。<br>
 +
<br>
 +
基本的に"Standard"は新機能を早く試したい人向けです。なんらかのサービスで長期に渡って使う場合には"LTS"を使ってください。<br>
 +
PBXの場合、一度インストールしてしまうと長期にわたって使い続けられることが多いのでLTS版をおすすめします。
 +
 
 +
===オプションのパッケージ===
 +
*[[DAHDI]](旧Zaptel)<br>
 +
:Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわり[[DAHDI]]が使用されます。<br>
 +
:アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。
 
*libpri<br>
 
*libpri<br>
 
:PRIを使用しなければ必要ありません。<br>
 
:PRIを使用しなければ必要ありません。<br>
*Asterisk-addon<br>
 
:ADD-ONの機能(CDRをMySQLで管理するなど)を使用しない場合には必要ありません。<br>
 
===はじめてのインストール===
 
*Asteriskのインストール<br>
 
:簡易インストールマニュアル。<br>
 
 
*OS/ディストリ依存情報<br>
 
*OS/ディストリ依存情報<br>
:インストールメモ<br>
+
:[[Asteriskインストールメモ]]<br>
*よくわからない場合 (このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)  
+
*よくわからない場合は[[謎の補助説明ページ]]もどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)  
:サンプル設定ファイルを使ってみてください。<br>  
+
:[[Asterisk 20 サンプル設定ファイル]]を使ってみてください。<br>  
:extension道場も参考になります。<br>
+
:[[extension道場]]も参考になります。<br>
*Tips
+
 
:通話の録音<br>
+
===各バージョンの情報===
:リアルタイム保留音<br>
+
*旧バージョンの情報
:自動発信<br>
+
:[[Asterisk 旧バージョン]]
:MoH+Shoutcast<br>
+
 
:AsteriskとSkypeを繋ぐ<br>
+
*[[Asterisk 20]]
*軽い話題
+
:2022年10月リリース。LTS。
:何でも投票<br>
+
*[[Asterisk 21]]
:アスタリスクなの?<br>
+
:2023年10月リリース。非LTS(Standard)。
 +
*[[Asterisk 22]]
 +
:2024年10月リリース。LTS。
 +
 
 +
===DAHDIへの移行===
 +
:[[DAHDIインストール]]
 +
===Asterisk+DB===
 +
'''注意:MySQLの直接サポートはなくなりました。MySQLを使用する場合にはODBCを使用して下さい。'''
 +
:[[Asterisk+MySQL]] (廃止)
 +
:[[Asterisk+PostgreSQL]]
 +
:[[Asterisk CDR SQLite]]
 +
:[[Asterisk 11 ODBC]]
 +
 
 +
===使用する上でのヒント===
 +
*[[Asterisk Tips]]
 +
===注意点などの追加情報===
 +
*[[Asterisk 追加情報]]
 +
===セキュリティ===
 +
*[[利用者:MR G]]の[[パケットフィルタリング]]
 +
*'''[[Asterisk SIP セキュリティ]]'''
 +
*'''[[SIP-Fail2ban]]'''
 +
*[[Asteriskが使用するポート一覧]]
  
===1.2への移行===  
+
===参考になるページ===
:Asterisk 1.0系から1.2系への移行情報<br>
+
MR Gさんのページ [[利用者:MR G]]<br>
:Asterisk-1.2<br>
+
[[Asterisk NAT]]<br>
:Asterisk-1.2-extensions<br>
+
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ[[利用者:kei ef 2000]]<br>
:AEL<br>
+
===参考になるかどうかよくわからないページ===
:Zaptel 1.2
+
[[バカstarisk]]<br>
:zaptel-1.2問題点<br>
+
[[あすりん(仮)]]
===1.4への移行==
 
:製作中
 
  
==対応プラットフォーム==
+
==派生ディストリビューション==
IA系のマシンならば大抵のもので動作します。ただしZaptelがLinux 2.4カーネルではUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。<br>
+
[[Asteriskの派生ディストリビューション]]
==関連情報==
+
==アンインストール==
Asterisk+timer<br>
+
[[アンインストール情報]]のページへ
kernel-2.6<br>
 
MacOSXでの動作<br>
 
FreeBSDでの動作<br>
 
==すぐに試せるコンパイル済み Linuxディストリビューション==
 
trixbox 旧称: Asterisk@Home (RedHatEL互換のCentOSベース)<br>
 
AstLinux (コンパクトでCF起動もOKで、Linuxカーネルを含むコンパクトAsterisk)<br>
 
==特殊なプラットフォーム==
 
玄箱Asterisk バイナリキット(1.2ベース)も配布しています(玄箱Asteriskバイナリキット)。<br>
 
  
=Asteriskと回線や電話機の接続=
+
==Asteriskの動作する環境==
 +
IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル以降ならば問題はありません。
 +
===OS===
 +
[[Asterisk動作確認済みOS]]
 +
===関連情報===
 +
[[Asterisk Timer]]<br>
 +
[[Zaptel udev]]<br>
 +
[[Asterisk MacOSXでの動作]]<br>
 +
[[Asterisk FreeBSDでの動作]]<br>
 +
 
 +
===特殊なプラットフォーム===
 +
*小型アプライアンス類
 +
:コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方は[[アプライアンス]]ページを参照<br>
 +
*OpenWRT<br>
 +
:ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。<br>
 +
 
 +
==Asteriskと回線や電話機等の接続==
 
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
 
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
===アナログ回線/電話器===
+
===IP===
TDM400P<br>
+
*[[IP電話機]]
IAXy<br>
+
*[[ITSP接続]]
VPC1000<br>
+
*[[ENUM]]
SR-5200VoIP<br>
+
===アナログ===
アイコム/VE-AG1<br>
+
*[[アナログ回線の接続]]
 +
*[[アナログ電話機の接続]]
 
===ISDN===
 
===ISDN===
ISDN カード Eicon Diva Server<br>
+
*[[ISDN接続]]
ISDN カード2 Eicon Diva Server<br>
+
===ひかり電話===
ISDN カード3 HFC-S<br>
+
*[[ひかり電話対応]]
アイコム/VE-IG1<br>
+
===回線交換機(アナログ式PBX)===
chan_capi<br>
+
*[[OD接続(E&M)]]
個人で電話に接続したいのであればRT-200KIかRT-200NEを使う『ひかり電話』接続が最も安価でしょう。<br>
+
*[[FXS接続]]
動作確認状況一覧:回線インターフェースページも参照してください<br>
+
*[[FXO接続]]
===IP電話/ルータ===
+
 
*電話器<br>
+
=== 携帯電話 ===
Grandstream Bdgetoneシリーズ<br>
+
 
NTT ひかりパーソナルフォンWI-100HC<br>
+
*[[Bluetooth接続(chan_mobile)]]
snom220<br>
+
*chan_dongle
snom105<br>
+
:USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。
**動作確認一覧:電話機?、動作確認一覧:ボタン電話・ビジネスホン・PBXなど ページも参照してください
+
 
*ルータ
+
<s>
アイコム SR-5200VoIP<br>
+
===Skype===
NTT RT-200KI<br>
+
*[[Skype for Asterisk]]
NTT RT-200NE (RT-200NEパッチ実験中)<br>
+
:Digiumのプロダクト。ディスコン。
NTT PR-200NE<br>
+
*[https://www.skype.com/ja/features/skype-connect/ Skype Connect]
NTT AD-200SE<br>
+
:Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月
ネットボランチDNS<br>
+
</s>
===ITSP接続===  
+
 
*相互接続性<br>
+
===FAX===
アサヒネット IP 電話 C、KDDI<br>
+
*[[Fax for Asterisk]] (終息)
小西さんのページ<br>
+
:Digiumのプロダクト
Livedoor SIP Phone<br>
+
*spandsp + res_fax_spandsp
LIVEDOOR SIPPHONEの設定<br>
+
:Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨
InfoSphere IP Plustalk<br>
+
*IAXModem + Hylafax
IPプラストーク<br>
+
===無線機===
IIJmio IPフォン/F<br>
+
*[[Asterisk+Radio]]
IIJmio 古田@道具眼さん<br>
+
 
ENUM<br>
+
==Asteriskの管理==
e164.org<br>
+
*コマンドライン
=日本国内対応=
+
:[[Asterisk_CLI]]
 +
*[[Asterisk Manager Interface]]
 +
:Asterisk管理インタフェース
 +
*GUI
 +
:Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。<br>
 +
:[[Asterisk-GUI]](純正)<br>
 +
:[[Asterisk GUI]]<br>
 +
:ADM<br>
 +
 
 +
==外部プログラムとの連携==
 +
*[[自動発信|コール用ファイル]](call file)
 +
*AGI: Asterisk Gateway Interface
 +
*AMI: Asterisk Manager Interface
 +
*ARI: Asterisk REST Interface
 +
*ダイヤルプランから
 +
:Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE
 +
:Application_ReadFileは非推奨。
 +
 
 +
 
 +
==IP電話関連機器はどこで買えますか?==
 +
日本国内での入手性も序々に良くなってきました。<br>
 +
[[購入情報]] のページを参照してください。<br>
 +
 
 +
==日本国内対応==
 
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。<br>
 
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。<br>
ナンバーディスプレイ<br>
+
===ローカライズ===
小西さんページ<br>
+
*<s>[[Asterisk パッチ]]</s>(現在のバージョンでは必要ありません)
TDM400P<br>
+
*[[Asterisk 日本語音声]]
音声<br>
+
*[[音声合成]]
日本語音声ファイルおよび音声パッチ<br>
+
 
その他パッチ情報<br>
+
===接続および使い方===
ラインキーっぽい使い方<br>
+
*[[ひかり電話対応]]
ラインキー<br>
+
*[[ラインキー問題]]
ラインキー/1番に電話<br>
+
 
Asterisk-1.2パッチ<br>
+
 
日本語化のページへもどうぞ<br>  
+
 
真城さんの日本語マニュアル(1.0ベース)<br>
+
==書籍==
()Phalanxさんの日本語リファレンス<br>
+
===日本語===
=GUI=
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798011290/takahashitaka-22/ref=nosim AsteriskでつくるIP電話システム』]([[たかはし]]の著書)
Asterisk/GUI<br>
+
:1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。<br>
ADM<br>
+
:VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。<br>
=書籍=
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798016322/takahashitaka-22/ref=nosim 『Asterisk徹底活用ガイド』]([[たかはし]]の著書)
日本語<br>
+
:Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
*『Asterisk(TM)でつくるIP電話システム』
+
:Asteriskに特化した内容となっています。
1.0ベースなため1.2系は当Wikiでフォローしています。
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798017795/takahashitaka-22/ref=nosim 『AsteriskNOWではじめるIP電話』]([[たかはし]]の著書)
*Asterisk-テレフォニーの未来-
+
:AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/<br>
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873112893/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk-テレフォニーの未来-]
(オライリーの翻訳ものの模様)<br>
+
:オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/<br>
洋書  
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777512789/takahashitaka-22/ref=nosim Trixbox実践ガイドブック―オープンソースの「PBXソフト」で「IPビジネスフォン」を作る]
Asterisk : The Future of Telephony
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839922810/takahashitaka-22/ref=nosim AsteriskによるIP-PBXシステム構築ガイド]<br>
こちらも1.0ベースの本。  
+
:1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。<br>
Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274066835/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk運用・開発ガイド]<br>
The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。
+
:APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。<br>
=セミナー・トレーニングなど=
+
*[https://www.amazon.co.jp/dp/B00B0NJ6I8/takahashitaka-22/ref=nosim Ubuntu 12.04 と EC2で作る Asterisk電話サーバ](kindle)
とりあえずはイベント掲示板へ
+
 
=外部リンク=
+
===洋書===
 +
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/0596009623/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk : The Future of Telephony]<br>
 +
:こちらも1.0ベースの本。<br>
 +
:Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)<br>
 +
:The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。<br>
 +
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/0596510489/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk : The Future of Telephony (2nd Edition)]<br>
 +
:2ndエディションで1.4対応だそうです。
 +
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/059652692X/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk Cookbook (Cookbook)]<br>
 +
:発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。[http://www.asteriskcookbook.com/wiki/index.php/Main_Page Asterisk Cookbook Wiki]などあるようです。
 +
*[http://www.amazon.co.jp/dp/B00HQ0RA8M/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk: The Definitive Guide 4th edition]
 +
:Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。
 +
 
 +
==問い合わせ先など==
 +
*[[Asteriskコンサルタント]]
 +
*セミナー/イベントなど
 +
:[[イベント情報]]のページで告知しています。
 +
 
 +
==外部リンク==
 +
:Asterisk http://www.asterisk.org<br>

2024年11月11日 (月) 14:40時点における最新版

Asterisk: Open Source Communication Framework

AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。
DigiumはSangomaによって買収されたため、現在はSangoma傘下です。→ Sangoma Digium
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。

対応するプロトコル

  • IP系
SIP (プロトコルスタックは2種類、chan_sipとPjSIP。chan_sipは廃止:Asterisk 21~)
音声交換だけでなくSIP MESSAGEを使うことでテキストベースのメッセージ交換にも使えます。SIPメッセージング
H.323
MOTIF
UNISTIM
IAX(Inter Asterisk eXchange)
MGCP(廃止:Asterisk 21~)
Skinny(Cisco) (廃止:Asterisk 21~)
AudioSocket(シンプルなTCPベースの音声) (Asterisk 18~)
  • レガシー系
BRI/PRI(ISDNボード必要)
アナログ(アナログボード必要)
ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます

導入事例

導入事例のページにサマリーをまとめてあります。

バージョン

Asterisk 1.8まで

偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン
奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない

Asterisk 10以降

11,13,16,18,20,22
LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン)
10,12,14,15,17,19,21
STD(Standard:標準サポートバージョン)
バージョン リリース日(現地時間) サポート期限 セキュリティサポート期限 LTS
Asterisk 10
Asterisk 11
Asterisk 12
Asterisk 13 2014年10月24日 2020年10月24日 2021年10月24日
Asterisk 14 2016年09月26日 2017年09月26日 2018年09月26日
Asterisk 15 2017年10月03日 2018年10月03日 2019年10月03日
Asterisk 16 2018年10月09日 2026年10月19日 2027年10月09日
Asterisk 17 2019年10月28日 2020年10月28日 2021年10月28日
Asterisk 18 2020年10月20日 2024年10月20日 2025年10月20日
Asterisk 19 2021年11月02日 2022年11月02日 2023年11月02日
Asterisk 20 2022年10月19日 2026年10月19日 2027年10月19日
Asterisk 21 2023年10月18日 2025年10月18日 2026年10月18日
Asterisk 22 2024年10月16日 2028年10月16日 2029年10月16日

Asteriskの入手とインストール

Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Githubでも行われています。https://github.com/asterisk/asterisk

どのバージョンをインストールすれば?

現在(2024年10月)時点で安定していると思われるのはAsterisk 20です。
EOLまでの時間を気にする場合にはAsterisk 22を検討してください。

基本的に"Standard"は新機能を早く試したい人向けです。なんらかのサービスで長期に渡って使う場合には"LTS"を使ってください。
PBXの場合、一度インストールしてしまうと長期にわたって使い続けられることが多いのでLTS版をおすすめします。

オプションのパッケージ

Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわりDAHDIが使用されます。
アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。
  • libpri
PRIを使用しなければ必要ありません。
  • OS/ディストリ依存情報
Asteriskインストールメモ
  • よくわからない場合は謎の補助説明ページもどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)
Asterisk 20 サンプル設定ファイルを使ってみてください。
extension道場も参考になります。

各バージョンの情報

  • 旧バージョンの情報
Asterisk 旧バージョン
2022年10月リリース。LTS。
2023年10月リリース。非LTS(Standard)。
2024年10月リリース。LTS。

DAHDIへの移行

DAHDIインストール

Asterisk+DB

注意:MySQLの直接サポートはなくなりました。MySQLを使用する場合にはODBCを使用して下さい。

Asterisk+MySQL (廃止)
Asterisk+PostgreSQL
Asterisk CDR SQLite
Asterisk 11 ODBC

使用する上でのヒント

注意点などの追加情報

セキュリティ

参考になるページ

MR Gさんのページ 利用者:MR G
Asterisk NAT
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ利用者:kei ef 2000

参考になるかどうかよくわからないページ

バカstarisk
あすりん(仮)

派生ディストリビューション

Asteriskの派生ディストリビューション

アンインストール

アンインストール情報のページへ

Asteriskの動作する環境

IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル以降ならば問題はありません。

OS

Asterisk動作確認済みOS

関連情報

Asterisk Timer
Zaptel udev
Asterisk MacOSXでの動作
Asterisk FreeBSDでの動作

特殊なプラットフォーム

  • 小型アプライアンス類
コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方はアプライアンスページを参照
  • OpenWRT
ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。

Asteriskと回線や電話機等の接続

AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。

IP

アナログ

ISDN

ひかり電話

回線交換機(アナログ式PBX)

携帯電話

USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。

Skype

Digiumのプロダクト。ディスコン。
Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月

FAX

Digiumのプロダクト
  • spandsp + res_fax_spandsp
Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨
  • IAXModem + Hylafax

無線機

Asteriskの管理

  • コマンドライン
Asterisk_CLI
Asterisk管理インタフェース
  • GUI
Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。
Asterisk-GUI(純正)
Asterisk GUI
ADM

外部プログラムとの連携

  • コール用ファイル(call file)
  • AGI: Asterisk Gateway Interface
  • AMI: Asterisk Manager Interface
  • ARI: Asterisk REST Interface
  • ダイヤルプランから
Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE
Application_ReadFileは非推奨。


IP電話関連機器はどこで買えますか?

日本国内での入手性も序々に良くなってきました。
購入情報 のページを参照してください。

日本国内対応

Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。

ローカライズ

接続および使い方


書籍

日本語

1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。
VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。
Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
Asteriskに特化した内容となっています。
AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/
1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。
APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。

洋書

こちらも1.0ベースの本。
Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)
The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。
2ndエディションで1.4対応だそうです。
発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。Asterisk Cookbook Wikiなどあるようです。
Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。

問い合わせ先など

イベント情報のページで告知しています。

外部リンク

Asterisk http://www.asterisk.org