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2014年7月31日 (木) 01:25時点における版

ひかり電話のホームゲートウェイ(HGW)をFreePBXのトランク(FXO)として使用します。ビジネス/オフィス/直収のページではありません。

方針

これまで、ひかり電話のゲートウェイ(ルータ)の認証がAsteriskではうまくできないためにAsterisk本体用のパッチを用意していました。ところがFreePBXの場合にはAsterisk自体にパッチをあてることができないので別な方法を使うことにします。
Asteriskとひかり電話ホームを繋ぐ場合の問題はREGISTER時の認証におけるURIの問題だけで、それ以降のINVITEや実際の通話には問題はありませんでした。このため提供しているパッチではREGISTER時の認証の際のURIを組み立てなおしているだけです。実はこのREGISTERさえ回避できれば、Asteriskでひかり電話ホームを使うためのそれほど大きな問題はありません。
認証で問題が発生するのであれば、要するに認証を使わなければ良い話です。これは、ひかり電話のゲートウェイ(ルータ/HGW)の設定を変更するだけで実は可能です。
(この方法は"生の"Asteriskでも使えます)

ひかり電話ルータ(HGW)の設定

以下の例はRT-200NEのものですが、最近のルータでも同様の設定があるはずです。電話設定から内線設定を開き、FreePBXで使いたい内線番号(HGWの内線番号)を指定して設定します。

Fpx018.jpg

内線番号 : 通常はHGW内の内線番号です。ここでは例として3と想定します。
ニックネーム : デフォルトのままでかまいません。
端末属性 : 音声専用端末に指定しておきます。
MACアドレス : FreePBXをインストールしているマシンのMACアドレスを指定します。XX:XX:XX:XX:XX:XX の形式です。
ダイジェスト認証 : 「行わない」を指定するのですが一旦「行う」にして下記のユーザIDとパスワードを設定しておいてください。ユーザIDとパスワードを指定してから行わないに指定してください。
ユーザID : この端末のユーザIDですが、ここでは例として3と想定します。
パスワード : この端末のパスワードですが、ここでは例としてpass1234と想定します。


着信番号の設定はFreePBXに着信させたい番号を設定しておきます。FreePBX側ではDIDによって着信ルートを変える機能があるのですが、ひかり電話ホームの場合にはこの機能は使えませんので、着信番号の指定はここで行ってください。

FreePBXの設定

Trunk

MenuBar -> Connectivity -> Trunks
Add SIP Trunk で新しいトランクを設定します。
設定項目は以下だけ設定すればかまいません。

Trunk Name : トランク名を指定します(例: hikaridenwa)
Outbound CallerID : 発信用の通知番号(ひかり電話の自分の番号)を指定します。
Maximum Channles : 1チャンネル契約なら1、2チャンネル契約なら2を指定します。

Dialed Number Manipulation Rulesの項目はここでは何も指定しません。 Outgoing Settingsの項目には以下を指定します。

Trunk Name : トランク名を指定します。例えばhikari-outなど。
PEER Details : ここが少しトリッキーです。上のHGWの設定にあわせて以下のように記述します。
type=peer
secret=pass1234
username=0003
fromuser=3
domain=ひかり電話ルータのIPアドレス
fromdomain=ひかり電話ルータのIPアドレス
host=ひかり電話ルータのIPアドレス
insecure=port,invite
dtmfmode=inband

USER Contextは"hikari-in"など適当な名前を指定しておきます。
Register Stringには以下を指定します。実際にはダイジェスト認証は行われないのですが、ユーザ名とパスワードを指定してREGISTERするようにしておきます。

3@pass1234@ひかり電話ルータのIPアドレス

以上の設定で、ひかり電話ホームがFreePBXのトランクとして使用できるようになります。