「Asterisk 11」の版間の差分
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GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)、libxml2、SQLite3<br> | GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)、libxml2、SQLite3<br> |
2012年12月15日 (土) 00:25時点における版
Asterisk 11.0.0が2012年10月25日(現地時間)リリースされました。
1.8系に続くLTSです。なお、Asterisk 10よりバージョン名の命名基準が変わっています。これまでのメジャーリリースは、1.2,1.4,1.6,1.8のようにドット下が偶数でしたが、今後は10,11,12のようになります。
目次
概要
Asterisk 11は最新のAsteriskのメジャーリリースで、Asterisk 1.8同様にLTS(Long Term Support:通常4年)になります。Asterisk 11のEOLは2017年10月が予定されています。
Asterisk-addonsは1.8系からAsterisk本体に統合されています。
インストール方法
- 注意
これまではMeetMeを使用するためにDAHDIが使われていましたが、1.8からDAHDIを使用しない音声会議、Confbridgeが採用されているため、DAHDIは必ずしも必要ではありません。現在のところMeetMeがObsolateという情報はありませんが、今後の動向には注意しておいてください(→Asterisk App ConfBridge)。
前提となるパッケージ類
GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)、libxml2、SQLite3
CentOS 6.3 Basic Serverの場合、以下の手順でコンパイル環境を整えます。
開発環境系パッケージを一括インストールしておく。
yum groupinstall "Development Libraries" "Additional Development"
パッケージを追加
yum install libxml2 libxml2-devel openssl-devel ncurses-devel sqlite-devel newt-devel
openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。
Asteriskは現在のバージョンではBerkley DBではなくSQLite3をDBとして使用しますので、SQLite3と開発環境が必要です。
newt-develがないとmenuselectがフルスクリーンコントロールになりません。テキストベースになります。
format_mp3など、一部のソースはAsteriskに含まれないため別途入手しますが、この際にSubversionが必要となりますので、Subversionも入れておきます。
yum install subversion
Asteriskは10以降でMySQLサポートが"非常に"制限されています。このためCDRをMySQLで管理するような場合にはODBCが必要となるため、AsteriskのODBCサポート(res_odbc)を有効にする場合には以下も必要です。
yum install unixODBC unixODBC-devel mysql-connector-odbc yum install libtool-ltdl libtool-ltdl-devel
システムを最新の状態にアップデート
yum update
カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。
以上でインストール環境は整ったはずです。
事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。
ソースの入手
Asterisk 11のソースは以下からダウンロードできます。
http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
# cd /usr/src # wget http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/asterisk-11.x.x.tar.gz
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
# tar zxvf asterisk-11.x.x.tar.gz # cd asterisk-11.x.x
Asteriskのコンパイルとインストール
基本的にconfigureしてmakeするだけです。
# ./configure # make # make install # make samples # make config
これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。
MP3を使用する場合の注意
MP3関連(MoHなど)を使用する場合には、MP3系のソースはAsterisk本体に含まれていないため、コンパイル時にエラーになりますが、ソース入手のスクリプトが付属しています。
# ./contrib/scripts/get_mp3_source.sh
これを実行すればMP3関連のモジュールがコンパイルできるようになります。
パッチ
- 日本語対応
- 11.0.1まで対応。オートパッチかダウンロードで。
- http://ftp.voip-info.jp/asterisk/patch/11.0.1/
- RT-200NE系(ひかり電話ホーム)対応パッチ
起動できない場合の対処
/usr/sbin/asterisk: error while loading shared libraries: libasteriskssl.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory
このメッセージが出て起動できないのはAsterisk自体がシェアードライブラリを使うようになったためです。ldconfigを一発叩けば治ります。
SELinuxの無効化
SELinuxは"ちゃんと"使えば良い機能なのですが、どうしてもはやり面倒です。Asteriskを使用している場合で、バックグラウンドのAsteriskに接続できないケースは、このSELiunxが邪魔していることがあります。
そこでここではSELinuxを無効化する方法を解説します。
SELinuxが有効になっているかどうかを確認するには
[root@pbx01 selinux]# getenforce Permissive
Enforcingとなっていれば有効で、Disabledならば無効です。Permissiveは有効ではあるものの、一時的に無効にされている状態でアクセス制限はかかりません。
一時的にアクセス制を無効にするには
[root@pbx01 selinux]# setenforce 0
を、実行します。
SELinux自体を無効にするには/etc/selinux/configファイルを編集し
SELINUX=enforcing
を
SELINUX=disabled
に書き換えます。次回再起動時からSELinuxは無効になります。
T.38ゲートウェイ機能
Asterisk 10以降で正式サポートされました。
Asterisk 11 T.38ゲートウェイ
メモ
とりあえずページ作成。