「Asterisk 11」の版間の差分
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Asterisk-addonsは1.8系からAsterisk本体に統合されています。<br> | Asterisk-addonsは1.8系からAsterisk本体に統合されています。<br> | ||
+ | ==インストール方法== | ||
+ | *注意 | ||
+ | これまではMeetMeを使用するためにDAHDIが使われていましたが、1.8からDAHDIを使用しない音声会議、Confbridgeが採用されているため、DAHDIは必ずしも必要ではありません。現在のところMeetMeがObsolateという情報はありませんが、今後の動向には注意しておいてください。 | ||
+ | ===前提となるパッケージ類=== | ||
+ | GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)、libxml2<br> | ||
+ | CentOS サーバインストールの場合、以下のパッケージ追加でコンパイル可能でした。<br> | ||
+ | パッケージを追加<br> | ||
+ | yum install gcc gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel libxml2-devel | ||
+ | openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。<br> | ||
+ | 開発環境系パッケージを一括インストールしたい場合には、groupinstallを使うと便利です。<br> | ||
+ | yum groupinstall "Development Libraries" "Development Tools" | ||
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+ | format_mp3など、一部のソースはAsteriskに含まれないため別途入手しますが、この際にSubversionが必要となりますので、Subversionも入れておきます。 | ||
+ | yum install subversion | ||
+ | システムを最新の状態にアップデート | ||
+ | yum update | ||
+ | カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。<br> | ||
+ | 以上でインストール環境は整ったはずです。<br> | ||
+ | 事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。 | ||
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+ | Asterisk 11のソースは以下からダウンロードできます。 | ||
+ | http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/ | ||
+ | 展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。 | ||
+ | # cd /usr/src | ||
+ | # wget http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/asterisk-11.x.x.tar.gz | ||
+ | 入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。 | ||
+ | # tar zxvf asterisk-11.x.x.tar.gz | ||
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+ | ===Asteriskのコンパイルとインストール=== | ||
+ | 基本的にconfigureしてmakeするだけです。 | ||
+ | # ./configure | ||
+ | # make | ||
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+ | # make samples | ||
+ | # make config | ||
+ | これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。<br> | ||
+ | なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。 | ||
+ | ===MP3を使用する場合の注意=== | ||
+ | MP3関連(MoHなど)を使用する場合には、MP3系のソースはAsterisk本体に含まれていないため、コンパイル時にエラーになりますが、ソース入手のスクリプトが付属しています。 | ||
+ | # ./contrib/scripts/get_mp3_source.sh | ||
+ | これを実行すればMP3関連のモジュールがコンパイルできるようになります。 | ||
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==パッチ== | ==パッチ== | ||
*日本語対応 | *日本語対応 |
2012年12月5日 (水) 10:49時点における版
Asterisk 11.0.0が2012年10月25日(現地時間)リリースされました。
1.8系に続くLTSです。
目次
概要
Asterisk 11は最新のAsteriskのメジャーリリースで、Asterisk 1.8同様にLTS(Long Term Support:通常4年)になります。Asterisk 11のEOLは2017年10月が予定されています。
Asterisk-addonsは1.8系からAsterisk本体に統合されています。
インストール方法
- 注意
これまではMeetMeを使用するためにDAHDIが使われていましたが、1.8からDAHDIを使用しない音声会議、Confbridgeが採用されているため、DAHDIは必ずしも必要ではありません。現在のところMeetMeがObsolateという情報はありませんが、今後の動向には注意しておいてください。
前提となるパッケージ類
GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)、libxml2
CentOS サーバインストールの場合、以下のパッケージ追加でコンパイル可能でした。
パッケージを追加
yum install gcc gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel libxml2-devel
openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。
開発環境系パッケージを一括インストールしたい場合には、groupinstallを使うと便利です。
yum groupinstall "Development Libraries" "Development Tools"
format_mp3など、一部のソースはAsteriskに含まれないため別途入手しますが、この際にSubversionが必要となりますので、Subversionも入れておきます。
yum install subversion
システムを最新の状態にアップデート
yum update
カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。
以上でインストール環境は整ったはずです。
事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。
ソースの入手
Asterisk 11のソースは以下からダウンロードできます。
http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
# cd /usr/src # wget http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/asterisk-11.x.x.tar.gz
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
# tar zxvf asterisk-11.x.x.tar.gz # cd asterisk-11.x.x
Asteriskのコンパイルとインストール
基本的にconfigureしてmakeするだけです。
# ./configure # make # make install # make samples # make config
これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。
MP3を使用する場合の注意
MP3関連(MoHなど)を使用する場合には、MP3系のソースはAsterisk本体に含まれていないため、コンパイル時にエラーになりますが、ソース入手のスクリプトが付属しています。
# ./contrib/scripts/get_mp3_source.sh
これを実行すればMP3関連のモジュールがコンパイルできるようになります。
パッチ
- 日本語対応
- 11.0.1まで対応。オートパッチかダウンロードで。
- http://ftp.voip-info.jp/asterisk/patch/11.0.1/
- RT-200NE系(ひかり電話ホーム)対応パッチ
起動できない場合の対処
/usr/sbin/asterisk: error while loading shared libraries: libasteriskssl.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory
このメッセージが出て起動できないのはAsterisk自体がシェアードライブラリを使うようになったためです。ldconfigを一発叩けば治ります。
T.38ゲートウェイ機能
Asterisk 1.6ではパッチが必要でしたが、Asterisk 10以降は標準でT.38のゲートウェイ機能をサポートするようになりました。 T.38ゲートウェイ機能を有効にする手順を備忘録的に記しておきます。(CentOS 4.6での例)
- spandspのインストール
- spandspをダウンロードする。http://soft-switch.org/downloads/spandsp/spandsp-0.0.6pre21.tgz
- ソースコードを展開したフォルダで下記のコマンドを実行する。
# ./configure --prefix=/usr # make # make install
- Asteriskの res_fax モジュールを有効にする
- Asterisk 11のソースコードを展開したディレクトリで ./configure を実行する。
- make menuselect を実行し、Resorce Modules 中の res_fax を有効にする。
- make install を実行しインストール。
- sip.confの [general] 部に下記の設定を入れる
t38pt_udptl=yes,fec,maxdatagram=400
- 着信用の extensions.conf はこんな風に。
exten => _X.,1,Noop(${EXTEN}) exten => _X.,n,Noop(${ACCOUNTCODE}) exten => _X.,n,Set(FAXOPT(gateway)=yes,10) exten => _X.,n,Dial(SIP/${EXTEN}) exten => _X.,n,Hangup
- ファイアーウォールの内側にAsteriskサーバがある場合、udptl.conf を変更する必要があるかも。例えば...
;udptlstart=4000 ;udptlend=4999 udptlstart=30001 udptlend=31000
- ちなみに、筆者のところでは上記のように設定した上で、UDP/30001~UDP/31000をAsteriskサーバにポート転送しないとFAXの送受信ができませんでした。
- T.38対応のATA(SPA112など)をFAXにつないで実験しましょう。
参考:https://wiki.asterisk.org/wiki/display/AST/T.38+Fax+Gateway
メモ
とりあえずページ作成。