「Asterisk 11」の版間の差分
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2012年11月30日 (金) 18:19時点における版
Asterisk 11.0.0が2012年10月25日(現地時間)リリースされました。
1.8系に続くLTSです。
概要
Asterisk 11は最新のAsteriskのメジャーリリースで、Asterisk 1.8同様にLTS(Long Term Support:通常4年)になります。Asterisk 11のEOLは2017年10月が予定されています。
Asterisk-addonsは1.8系からAsterisk本体に統合されています。
パッチ
- 日本語対応
- 11.0.1まで対応。オートパッチかダウンロードで。
- http://ftp.voip-info.jp/asterisk/patch/11.0.1/
- RT-200NE系(ひかり電話ホーム)対応パッチ
起動できない場合の対処
/usr/sbin/asterisk: error while loading shared libraries: libasteriskssl.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory
このメッセージが出て起動できないのはAsterisk自体がシェアードライブラリを使うようになったためです。ldconfigを一発叩けば治ります。
T.38ゲートウェイ機能
Asterisk 1.6ではパッチが必要でしたが、Asterisk 10以降は標準でT.38のゲートウェイ機能をサポートするようになりました。 T.38ゲートウェイ機能を有効にする手順を備忘録的に記しておきます。(CentOS 4.6での例)
- spandspのインストール
- spandspをダウンロードする。http://soft-switch.org/downloads/spandsp/spandsp-0.0.6pre21.tgz
- ソースコードを展開したフォルダで下記のコマンドを実行する。
# ./configure --prefix=/usr # make # make install
- Asteriskのres_faxを有効にする
- Asterisk 11のソースコードを展開したディレクトリで ./configure を実行する。
- make menuselect を実行し、Resorce Modules 中の res_fax を有効にする。
- make install を実行しインストール。
- sip.confの [general] 部に下記の設定を入れる
t38pt_udptl=yes,fec,maxdatagram=400
- 着信用のextensions.confはこんな風に。
exten => _X.,1,Noop(${EXTEN}) exten => _X.,n,Noop(${ACCOUNTCODE}) exten => _X.,n,Set(FAXOPT(gateway)=yes,10) exten => _X.,n,Dial(SIP/${EXTEN}) exten => _X.,n,Hangup
- ファイアーウォールの内側にAsteriskサーバがある場合、udptl.confを変更する必要があるかも。例えば...
;udptlstart=4000 ;udptlend=4999 udptlstart=30001 udptlend=31000
- ちなみに、筆者のところでは上記のように設定した上で、UDP/30001~UDP/31000をAsteriskサーバにポート転送しないとFAXの送受信ができませんでした。
- T.38対応のATA(SPA112)をFAXにつないで実験しましょう。
メモ
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