「簡易インストールマニュアル」の版間の差分
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2009年2月3日 (火) 18:26時点における版
目次
Asterisk 1.0系
Asterisk 1.0系のインストール方法はたかはしの書籍等を参照してください。
Asterisk 1.2系
Asterisk 1.4系
これまでのZaptel/Asteriskのインストールと若干、手順が異なっていますので注意してください。
なお、今後のAsterisk 1.6への移行をスムーズに行うためには、ZaptelではなくDAHDIを使用するようにしてください。→DAHDIインストール
前提となるパッケージ類
GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)
CentOS 4.4 Server CDの場合、以下の手順でインストール可能でした。
CentOS 4.4 Server CDから標準でインストールする Telnet(telnet-server)などサーバ操作に必要なものをセットアップしておく Firewall(iptables)の調整などもお忘れなく
パッケージを追加
yum install gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途 インストールの必要はなし。
システムを最新の状態にアップデート
yum update
カーネルが最新版になるのでリブートしておく
以上でインストール環境は整ったはずです。
ソースの入手
Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。Zaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。
zaptel、Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。
http://downloads.digium.com/pub/zaptel/releases/ http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
# cd /usr/src # wget http://downloads.digium.com/pub/zaptel/releases/zaptel-1.4.2.tar.gz # wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.4.1.tar.gz
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
# tar zxvf zaptel-1.4.2.tar.gz # tar zxvf asterisk-1.4.1.tar.gz
Zaptelのコンパイルとインストール
まず最初に./configureを行います。次に不要なモジュールをインストールしないようにモジュール指定してコンパイルするため、menuselectを使います。
# ./configure # make menuselect
これで以下のようなメニューが出ます。
************************************* Zaptel Module Selection ************************************* Press 'h' for help. ---> 1. Kernel Modules 2. Utilities
1のKernel Modulesを選択すると一覧が出るので、ここではztdummyだけ使用することにします。
************************************* Zaptel Module Selection ************************************* Press 'h' for help. [ ] 1. pciradio [ ] 2. tor2 [ ] 3. torisa [ ] 4. wcfxo [ ] 5. wct1xxp [ ] 6. wct4xxp [ ] 7. wctdm [ ] 8. wctdm24xxp [ ] 9. wcte11xp [ ] 10. wcusb [ ] 11. xpp_usb [*] 12. zaptel [ ] 13. ztd-eth [ ] 14. ztd-loc [*] 15. ztdummy [ ] 16. ztdynamic [ ] 17. zttranscode
変更を保存して終了するにはxを押します。変更を保存した後にmakeしてインストールします。
# make # make install # make config
CentOS 4.4(RH系)ならばこれで/etc/init.d/zaptelとか/etc/sysconfig/zaptel等がインストールされるため、zaptelの起動/停止が簡単にできるようになります。
なおmenuselectを行っても/etc/sysconfig/zaptelファイルのロードするモジュールの設定には反映されないので、気になる場合は手動でこのファイルを修正しておいてください。ハードウェアが無い場合にはzaptelのスクリプトが自動的にztdummyをロードするので実害はありませんが、明示的にロード/アンロードしたい場合には/etc/sysconfig/zaptelを修正しておいてください。
udevの扱いについて
CentOS 4.4の場合にはzaptelはudevで正しく動作します。/dev/zap配下のデバイスのオーナーをAsteriskにしておきたい場合には、asteriskユーザとasteriskグループを追加してzaptelを再起動すればasteriskのパーミッションになります。
# adduser -u 5060 -s /sbin/nologin -d /var/lib/asterisk asterisk # /etc/init.d/zaptel stop # /etc/init.d/zaptel start # ls -l /dev/zap total 0 crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 254 Jan 12 15:33 channel crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 0 Jan 12 15:33 ctl crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 255 Jan 12 15:33 pseudo crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 253 Jan 12 15:33 timer crw-rw---- 1 asterisk asterisk 196, 250 Jan 12 15:33 transcode
- uid=5060は単なる趣味です
Asteriskのコンパイルとインストール
Asteriskもconfigureしてからmakeします。
# ./configure # make # make install # make samples # make config
これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。
日本語パッチの適用
Asterisk パッチのページを参照して、汎用パッチを適用してください。当サイトで提供している日本語音声ファイルに対応します。
日本語音声ファイルのインストール
Asterisk 1.4系列用
ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_4/asterisk-sound-jp_14_beta.tar.gz
新ファイルレイアウト対応ですが、音声の中身そのものが変更になっているかどうかは未検証です。/var/lib/asterisk/soundsの下に展開すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。
なお1.4では/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用してください。
[options] languageprefix=yes
全般的な注意
ZaptelとAsteriskのバージョン関係に注意してください。Asterisk 1.2系にはZaptel 1.2系を、Asterisk 1.4系にはZaptel 1.4系を使用します。Add-onパッケージも同様です。