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外見は「よく似ている」ので間違い探しをどうぞ。<br> | 外見は「よく似ている」ので間違い探しをどうぞ。<br> | ||
参考:[[Microclient JR]]<br> | 参考:[[Microclient JR]]<br> | ||
+ | 注:DM&PのeBoxが『元』なので、今後は製品名称の表記をeBoxで統一します。<br> | ||
==スペック== | ==スペック== | ||
CPU : Xcore86 DX 1GHz(BIOS上ではVortex A9120と出る。クロック933MHz) -> http://www.vortex86dx.com/<br> | CPU : Xcore86 DX 1GHz(BIOS上ではVortex A9120と出る。クロック933MHz) -> http://www.vortex86dx.com/<br> | ||
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サイズ: 115x115x35mm 550g(HDD等含まず)<br> | サイズ: 115x115x35mm 550g(HDD等含まず)<br> | ||
電源: ACアダプタ式 DC5V 2A(JRより小さくなった??)<br> | 電源: ACアダプタ式 DC5V 2A(JRより小さくなった??)<br> | ||
− | 価格: | + | 価格: 構成による |
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==詳細== | ==詳細== | ||
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SoCの右に見える四角いのはVGA(XGI Z9s)。その下がフラッシュBIOS。<br> | SoCの右に見える四角いのはVGA(XGI Z9s)。その下がフラッシュBIOS。<br> | ||
左の2つのチップはDDRメモリ。<br> | 左の2つのチップはDDRメモリ。<br> | ||
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+ | ==ストレージ== | ||
+ | microSD,CFのスロットが各ひとつづつ。<br> | ||
+ | 2.5" HDDを内蔵可能。ただし、miniPCI搭載モデルではHDDは内蔵不可。<br> | ||
+ | JRからそうであるが、CFスロットはIDE接続なのでホットプラグできないので注意。 | ||
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+ | :microSD : プライマリ・マスタ<br> | ||
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+ | *CFスロットの切り替え | ||
+ | :スロット内にスライドスイッチがある | ||
+ | :[[画像:MCJRDX_SS1.jpg|240 px]] | ||
+ | :このスイッチをSlave側に設定するとCFスロットはセカンダリ・スレーブになる。 | ||
+ | :[[画像:MCJRDX_SS2.jpg|240 px]] | ||
+ | :CFスロットから何とかアクセス可能な位置にあるのでフタを開けなくても設定は可能。 | ||
+ | :HDDはHDDにジャンパを入れないとマスタ/スレーブの切り替えはできない。 | ||
+ | *電源投入時にF11を押すと起動デバイスを選択できる | ||
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+ | ==ドライバ== | ||
+ | *AstLinux用RDC R6040ドライバ | ||
+ | :http://ftp.voip-info.jp/astlinux/vortex86dx/r6040.ko.gz | ||
+ | :AstLinux 0.6.x系用 | ||
+ | *使い方 | ||
+ | /lib/modules/2.6.20.21-astlinux/net など、モジュールディレクトリにコピーする。<br> | ||
+ | depmod -a を実行する。<br> | ||
+ | /etc/rc.modules に以下のようにr6040を追加する。<br> | ||
+ | # These modules get modprobe'd when the system starts up. | ||
+ | rtc | ||
+ | #Comment out the modules you don't need, and change the order to | ||
+ | #move eth0 to eth1, etc. | ||
+ | #Ethernet support | ||
+ | #10/100 first, then Gigabit | ||
+ | #3c59x | ||
+ | #typhoon | ||
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+ | #tulip | ||
+ | #r8169 | ||
+ | #tg3 | ||
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+ | r6040 | ||
+ | 上のようにr6040以外のネットワークドライバはコメントアウトしてかまわない。そもそも搭載されていないので、ロードするだけ無駄なので。<br> | ||
+ | ==CFイメージ== | ||
+ | このeBox-3300用AstLinuxイメージの配布を始めました。<br> | ||
+ | RDC R6040用ドライバを含む、AstLinux 0.6.2相当(日本語化済)のものです。<br> | ||
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==動作確認状況== | ==動作確認状況== | ||
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*調査中 | *調査中 | ||
:BIOSの設定でIDE ModeをLegacyにしないとブートに失敗する模様 | :BIOSの設定でIDE ModeをLegacyにしないとブートに失敗する模様 | ||
:Micro SDからのVoyageのブートがうまくいかない | :Micro SDからのVoyageのブートがうまくいかない | ||
+ | :AstLinuxはブートOK(0.6.x)なのだがfdiskなどディスク操作すると落ちる。microSDは使わない方が安全か? | ||
*[[Voyage Linux]] | *[[Voyage Linux]] | ||
:0.4.x -> NG ブートはするがネットワークデバイスが使えない | :0.4.x -> NG ブートはするがネットワークデバイスが使えない | ||
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*AstLinux | *AstLinux | ||
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+ | :RDC R6040ドライバ出来た。上を参考に。 | ||
+ | ::古いAstLinuxは対応しません・・近いうちに新しいバージョンのAstLinuxイメージを配布する予定です。 | ||
+ | :AstLinuxを使用する場合には /boot/grub/grub.conf (menu.lst)の設定に注意。eBox-3300ではCFスロットはセカンダリ・マスタがデフォルトなので /dev/hda1 は /dev/hdc1 に書き換えること。 | ||
+ | *こんなの出る | ||
+ | AstLinuxで | ||
+ | Linux Plug and Play Support v0.97 (c) Adam Belay | ||
+ | pnp: PnP ACPI: disabled | ||
+ | PnPBIOS: Scanning system for PnP BIOS support... | ||
+ | PnPBIOS: Found PnP BIOS installation structure at 0xc00f33c0 | ||
+ | PnPBIOS: PnP BIOS version 1.0, entry 0xf0000:0x3d8a, dseg 0xf0000 | ||
+ | PNPBIOS fault.. attempting recovery. | ||
+ | PnPBIOS: Warning! Your PnP BIOS caused a fatal error. Attempting to continue | ||
+ | PnPBIOS: You may need to reboot with the "pnpbios=off" option to operate stably | ||
+ | PnPBIOS: Check with your vendor for an updated BIOS | ||
+ | PnPBIOS: get_dev_node: unexpected status 0x28 | ||
+ | PnPBIOS: 11 nodes reported by PnP BIOS; 11 recorded by driver | ||
+ | pnpbios=offを付けて起動したほうが安全そう。 | ||
+ | ==補足== | ||
+ | OSCなどのデモで使用しているシステムは現在、このeBox-3300を採用しており、以下の機能を実装しています。<br> | ||
+ | *OSにはVoyage Linuxを採用 | ||
+ | *コンパクトフラッシュのみで開発環境を含むシステム一式を稼動 | ||
+ | *Asterisk 1.4系を動作 | ||
+ | *AquesTalkによる音声合成 | ||
+ | *Juliusによる音声認識 | ||
+ | :IAXトランキングで外線との接続も実現しています。 | ||
+ | :2009/10~は電話機をPolycom IP320にし、オートプロビジョニングもこのeBox-3300で行っています。 | ||
==メモ== | ==メモ== | ||
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*[[Microclient JR]]でUSBブートがおかしかったのは改善された模様。DVDブートもOK。 | *[[Microclient JR]]でUSBブートがおかしかったのは改善された模様。DVDブートもOK。 | ||
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*Asteriskコンパイル中。コンパイル性能はそこそこか。驚くほど速いというわけではない。 | *Asteriskコンパイル中。コンパイル性能はそこそこか。驚くほど速いというわけではない。 | ||
:[[画像:jrdx-top.jpg]] | :[[画像:jrdx-top.jpg]] | ||
*コンパイルがそこそこ使える速度なので、HDDを内蔵してAsterisk開発プラットフォームにしてしまうと良いかも。 | *コンパイルがそこそこ使える速度なので、HDDを内蔵してAsterisk開発プラットフォームにしてしまうと良いかも。 |
2017年11月18日 (土) 17:52時点における最新版
外見は「よく似ている」ので間違い探しをどうぞ。
参考:Microclient JR
注:DM&PのeBoxが『元』なので、今後は製品名称の表記をeBoxで統一します。
スペック
CPU : Xcore86 DX 1GHz(BIOS上ではVortex A9120と出る。クロック933MHz) -> http://www.vortex86dx.com/
メモリ : 256MB (512MB版は2009年Q2を予定)
VGA : XGI Volari Z9s http://www.xgitech.com/products/products_2.asp?P=23
ROM : AMI BIOS
ストレージ: CFスロット×1、Micro SDスロット×1
HDD : 2.5" PATA×1(44PIN)内蔵可能
LAN : 100Mbps Fast Ethernet(PXE boot,WOL) RDC R6040
インタフェース : USB Type-A ×3,VGA(Dsub 15),キーボード・マウス(別途分岐ケーブル要),オーディオ
シリアルポートなど工場出荷時オプションで付けられるものもあり。ただし構成が排他となるものが多数あるため、発注時の仕様には注意。
サイズ: 115x115x35mm 550g(HDD等含まず)
電源: ACアダプタ式 DC5V 2A(JRより小さくなった??)
価格: 構成による
日本国内での問い合わせ先 : アイコップテクノロジー http://www.icop.co.jp/
詳細
今回のポイントはここ。Micro SDスロットが付いている。"SD"と書いてあるが、実際はMicro SD。
フロントの電源スイッチは無くなった。
背面は以前のものと変わりはないようである。
内部。CPUは中央部。Vortex86DXと呼ばれている模様。Ethernetコントローラも統合されているため、無印JRにあったカニは実装されていない。ネットワークはRDC R6040ドライバで動作。
SoCの右に見える四角いのはVGA(XGI Z9s)。その下がフラッシュBIOS。
左の2つのチップはDDRメモリ。
ストレージ
microSD,CFのスロットが各ひとつづつ。
2.5" HDDを内蔵可能。ただし、miniPCI搭載モデルではHDDは内蔵不可。
JRからそうであるが、CFスロットはIDE接続なのでホットプラグできないので注意。
- デフォルト設定
- microSD : プライマリ・マスタ
- CF/2.5HDD : セカンダリ・マスタ
- CFスロットの切り替え
- スロット内にスライドスイッチがある
- このスイッチをSlave側に設定するとCFスロットはセカンダリ・スレーブになる。
- CFスロットから何とかアクセス可能な位置にあるのでフタを開けなくても設定は可能。
- HDDはHDDにジャンパを入れないとマスタ/スレーブの切り替えはできない。
- 電源投入時にF11を押すと起動デバイスを選択できる
ドライバ
- AstLinux用RDC R6040ドライバ
- http://ftp.voip-info.jp/astlinux/vortex86dx/r6040.ko.gz
- AstLinux 0.6.x系用
- 使い方
/lib/modules/2.6.20.21-astlinux/net など、モジュールディレクトリにコピーする。
depmod -a を実行する。
/etc/rc.modules に以下のようにr6040を追加する。
# These modules get modprobe'd when the system starts up. rtc #Comment out the modules you don't need, and change the order to #move eth0 to eth1, etc. #Ethernet support #10/100 first, then Gigabit #3c59x #typhoon ~中略~ #tulip #r8169 #tg3 #sk98lin r6040
上のようにr6040以外のネットワークドライバはコメントアウトしてかまわない。そもそも搭載されていないので、ロードするだけ無駄なので。
CFイメージ
このeBox-3300用AstLinuxイメージの配布を始めました。
RDC R6040用ドライバを含む、AstLinux 0.6.2相当(日本語化済)のものです。
動作確認状況
- 調査中
- BIOSの設定でIDE ModeをLegacyにしないとブートに失敗する模様
- Micro SDからのVoyageのブートがうまくいかない
- AstLinuxはブートOK(0.6.x)なのだがfdiskなどディスク操作すると落ちる。microSDは使わない方が安全か?
- 0.4.x -> NG ブートはするがネットワークデバイスが使えない
- 0.5.x -> OK
- 0.6.x -> NG ブート途中で止まる。
- AstLinux
- △ RDC R6040ドライバを入れないとネットワークが使えない
- RDC R6040ドライバ出来た。上を参考に。
- 古いAstLinuxは対応しません・・近いうちに新しいバージョンのAstLinuxイメージを配布する予定です。
- AstLinuxを使用する場合には /boot/grub/grub.conf (menu.lst)の設定に注意。eBox-3300ではCFスロットはセカンダリ・マスタがデフォルトなので /dev/hda1 は /dev/hdc1 に書き換えること。
- こんなの出る
AstLinuxで
Linux Plug and Play Support v0.97 (c) Adam Belay pnp: PnP ACPI: disabled PnPBIOS: Scanning system for PnP BIOS support... PnPBIOS: Found PnP BIOS installation structure at 0xc00f33c0 PnPBIOS: PnP BIOS version 1.0, entry 0xf0000:0x3d8a, dseg 0xf0000 PNPBIOS fault.. attempting recovery. PnPBIOS: Warning! Your PnP BIOS caused a fatal error. Attempting to continue PnPBIOS: You may need to reboot with the "pnpbios=off" option to operate stably PnPBIOS: Check with your vendor for an updated BIOS PnPBIOS: get_dev_node: unexpected status 0x28 PnPBIOS: 11 nodes reported by PnP BIOS; 11 recorded by driver
pnpbios=offを付けて起動したほうが安全そう。
補足
OSCなどのデモで使用しているシステムは現在、このeBox-3300を採用しており、以下の機能を実装しています。
- OSにはVoyage Linuxを採用
- コンパクトフラッシュのみで開発環境を含むシステム一式を稼動
- Asterisk 1.4系を動作
- AquesTalkによる音声合成
- Juliusによる音声認識
- IAXトランキングで外線との接続も実現しています。
- 2009/10~は電話機をPolycom IP320にし、オートプロビジョニングもこのeBox-3300で行っています。
メモ
- Microclient JRでUSBブートがおかしかったのは改善された模様。DVDブートもOK。
- Asteriskコンパイル中。コンパイル性能はそこそこか。驚くほど速いというわけではない。
- コンパイルがそこそこ使える速度なので、HDDを内蔵してAsterisk開発プラットフォームにしてしまうと良いかも。