FreePBX脆弱性対策
bashの脆弱性の関係でFreePBXでも同様の脆弱性が発生します。この対策方法についてFreePBXコミュニティおよびShcmooze Inc.より対策方法が公開されています。
対象
FreePBX バージョン2.11以下すべてと、バージョン2.11からアップデートした2.12でARIシステムが残っているFreePBXが対象となります。 ※FreePBXを採用した各派生バージョンについては各開発元にお問い合わせ下さい ※Asteriskのみをインストールされており、FreePBXを導入されていない場合は該当しません
影響範囲
この脆弱性を使用された場合、結果として遠隔の第三者によって任意のコードを実行される可能性があります。
具体的には、ARIモジュールがサーバーにインストールされている場合、リモートから認証をバイパスしapacheプロセスを乗っ取り、サーバーに侵入、任意のコードを実行される可能性があります。
※ARIモジュール(現バージョンであるFreePBX2.11を含む、過去の全バージョンに標準でインストールされ、内線毎に個別の管理ページがWEB上に提供されるマイページ機能
参照先
本脆弱性の詳細は、以下の URL を参照してください。
- bash の脆弱性対策について(CVE-2014-6271 等)
- FreePBX/Schmooze Com, Inc Alert[CVE: 2014-7235] 2014-09-30
- 2014年9月30日(日本時間10月1日) FreePBX セキュリティ情報 (緊急) に関する注意喚起
対処方法
- 対象となるFreePBXバージョンをご利用中の方
1) FreePBX GUI上のモジュール管理画面から、FreePBX ARI Framework、並びにFreePBX Frameworkのモジュールを最新版にアップデートする
2) 該当のFreePBXが稼働しているサーバーにログインし、System Admin Dashboard (sysadmindashboard)という不正モジュールがインストールされていないかどうかを確認する
注意:システムによってインストール先のパスが異なる場合があります
インストールされている可能性の有る箇所の一例
/var/www/admin /var/www/html/admin /var/www/html/ ※FreePBX Distro(インストールイメージからの導入)の場合
3) 不正モジュールが見つかった場合、以下のコマンドを実行し、削除する
# rm -rf [FreePBXルートパス]/admin/modules/admindashboard # amportal a ma delete admindashboard
4) 続いて、c2.pl 及び c.sh というファイルを探し、見つかった場合、削除する
検索方法:
# updatedb # locate c2.pl # locate c.sh
削除方法:
# rm -rf [該当プログラムを発見したパス]/c2.pl # rm -rf [該当プログラムを発見したパス]/c.sh
5) FreePBXに管理者権限を持った不正なユーザー(Administrator)が追加されていないかどうかを確認し、見つかった場合、該当するユーザーを削除する
FreePBX GUI上の Admin>Administratorsモジュールを選択し、登録済みのユーザー一覧を確認します
※FreePBXは初期状態では管理者として、通常maintユーザーが登録されています