「PoE」の版間の差分

提供: VoIP-Info.jp
移動先: 案内検索
(項目変更:給電と受電)
22行目: 22行目:
 
*給電側(ハブ,インジェクタ)はType AかType Bかを選択して実装できる
 
*給電側(ハブ,インジェクタ)はType AかType Bかを選択して実装できる
 
*受電側(IP電話機やAPなど)はType A,Type Bのどちらで給電されても受電できなくてはならない
 
*受電側(IP電話機やAPなど)はType A,Type Bのどちらで給電されても受電できなくてはならない
=PoEハブ/インジェクタ=
+
=給電機器 (PoEハブ/インジェクタ)=
 
PoEで電源を供給する側の機器。ハブは電源を供給しつつハブの機能を持つもの。インジェクタとは電源を供給する機能のみを提供するもので、LAN配線の途中にはさんで使用する。これに対して受電側で機器そのものがPoEに対応していない場合にはスプリッタと呼ばれる電源と信号を分割する機器を使って接続することもできる。<br>
 
PoEで電源を供給する側の機器。ハブは電源を供給しつつハブの機能を持つもの。インジェクタとは電源を供給する機能のみを提供するもので、LAN配線の途中にはさんで使用する。これに対して受電側で機器そのものがPoEに対応していない場合にはスプリッタと呼ばれる電源と信号を分割する機器を使って接続することもできる。<br>
 
==バッファロー==
 
==バッファロー==
51行目: 51行目:
 
:o 改造したSnom 105
 
:o 改造したSnom 105
 
備考:<br>
 
備考:<br>
802.3af PoE全ポート対応のL2スイッチ。タグVLANやDSCP(QoS)にも対応している。
+
802.3af PoE全ポート対応のL2スイッチ。タグVLANやDSCP(QoS)にも対応している。<br/>
認証にも対応しているが認証VLANはない。<br/>
 
 
2108MはRoHS非対応なためかおっとで投売り状態。<br/>
 
2108MはRoHS非対応なためかおっとで投売り状態。<br/>
 
IPアドレスやVLANの設定を誤った場合は操作できなくなるが、
 
IPアドレスやVLANの設定を誤った場合は操作できなくなるが、
73行目: 72行目:
 
16ポート(給電 8ポート)タイプはFS116P → http://www.netgearinc.co.jp/products/FS116P.asp<br>
 
16ポート(給電 8ポート)タイプはFS116P → http://www.netgearinc.co.jp/products/FS116P.asp<br>
  
=参考情報=
+
=受電機器 (PoEスプリッタ/IP電話機)=
Snom 105の改造などは [[Snom105]] のページ。
+
Snom 220
 +
:規格:ローカル、Type B<br/>
 +
Snom 105
 +
:規格:ローカル、Type B<br/>
 +
:改造してIEEE802.3af化は [[Snom105]] のページ。

2007年6月19日 (火) 12:12時点における版

Power Over Ethernet のこと。
Ethernetの配線を使用して電源を供給する技術。最大で48V 15.4Wを供給することができる。
電源を配線することが困難/面倒な機器に最適。無線LANのアクセスポイントなどでよく使用されている。VoIPではIP電話機の電源供給に最適なため利用が進みつつあるが、PoEに対応したIP電話機とPoEハブがまだ若干高価なことからパーソナル/SOHOユースでの普及はいまひとつ。
PoEの使用はIP電話において停電対策としても向いている。個々の電話機のACアダプタ等をUPSバックアップする必要がなく、PoEハブをUPS等でバックアップしておくだけで停電対策となるため。

Type AとType B

LANは8芯のケーブルを用いるが、どの線を用いて給電するのかにより以下の2つの方式がある。

  • Type A(オルタナティブA)
100BASE-TXデータ線と電源線を共用(1,2,3,6ピン)する方式
  • Type B(オルタナティブB)
100BASE-TXデータ線で使用されていない空き線(4,5,7,8)を使用する方式

Type Bの給電機器にPoE機器を接続する場合には8芯すべてが接続されているLANケーブルが必要となる。

なお、1000BASE-Tでは8芯すべてを信号線として用いている。 このため、ギガビットハブにPoE対応機器をつなぐとリンクアップしなかったり速度が遅くなってしまう場合がある。 そのような場合は100BASE-TXのハブにつなぎかえるか、1,2,3,6ピンのみ結線されている4芯のみのケーブルを用いるとよい。

802.3af規格と独自規格

2003年6月にIEEE802.3af (IEEE802.3のSection2、33章参照) として規格が標準化されたが、それ以前の機器ではローカル規格のものがあるので注意を要する。IEEE802.3af対応の機器では基本的に給電側は相手がPoE対応かどうかを確認してから送電を開始し、受電側はType AなのかType Bなのかを自動判別して動作する必要があるが、古い機器(Snomの旧機種など)では空き線給電方式にしか対応しておらず802.3afハブに接続しても給電が開始されないものもある。逆に旧規格の空き線給電方式のハブでは、電源を常時供給しているものがあるため、これに誤って非対応機器を接続すると燃える場合があるので要注意。

802.3af規格の注意点

  • 給電側(ハブ,インジェクタ)はType AかType Bかを選択して実装できる
  • 受電側(IP電話機やAPなど)はType A,Type Bのどちらで給電されても受電できなくてはならない

給電機器 (PoEハブ/インジェクタ)

PoEで電源を供給する側の機器。ハブは電源を供給しつつハブの機能を持つもの。インジェクタとは電源を供給する機能のみを提供するもので、LAN配線の途中にはさんで使用する。これに対して受電側で機器そのものがPoEに対応していない場合にはスプリッタと呼ばれる電源と信号を分割する機器を使って接続することもできる。

バッファロー

http://buffalo.jp/

WLE2-POE-S

WLE2-POE-S.jpg
シングルポートPoEインジェクタ
製品情報:http://buffalo.jp/products/catalog/item/w/wle2-poe-s/
実勢価格:3,500円前後
規格:ローカル(AirStation専用オプション)、Type B
動作実績:

○ Aastra 9133i
○ Polycom IP430
○ Snom 105
○ Snom 220

備考:
AisrStation用オプションの扱いで受電側は専用のものを使用することになっているが、いわゆる空き線給電タイプで48Vなため基本的にIEEE802.3af対応の機器で使えるはずである。
注意:おそらく常時給電タイプなので非対応機器を接続しないように。

BSL-PS-2108M

BSL-PS-2108M.jpg
8ポート100BASE-TX PoE L2スイッチ
製品情報:http://buffalo.jp/products/catalog/item/b/bsl-ps-2108m/
実勢価格:おっとで特価 3,500円
規格:IEEE802.3af、Type B
動作実績:

× Snom 105 (Snom105が802.3af対応ではないため)
o 改造したSnom 105

備考:
802.3af PoE全ポート対応のL2スイッチ。タグVLANやDSCP(QoS)にも対応している。
2108MはRoHS非対応なためかおっとで投売り状態。
IPアドレスやVLANの設定を誤った場合は操作できなくなるが、 内部のシリアルポート (JP2, 3=RX/5=TX/9=GND, 232Cレベル, 9600,8n1) からログインして復旧できる。パスワードを忘れた場合の復旧方法は不明。

Netgear

http://www.netgearinc.co.jp/

FS108P

FS108P.jpg
PoEハブ(8ポート,うち4ポートがPoE給電ポート)
製品情報:http://www.netgearinc.co.jp/products/FS108P.asp
実勢価格:15,000円前後
規格:IEEE802.3af、Type A
動作実績:

○ Aastra 9133i
○ Polycom IP430
× Snom 105 (Snom105が802.3af対応ではないため)
× Snom 220 (Snom220が802.3af対応ではないため)

備考:
IEEE802.3af規格準拠のPoEハブとしては比較的安価なもの。PoE給電を行えるのは4ポートだけ。なお、写真には写っていないがDC 48VのACアダプタを使用する。
16ポート(給電 8ポート)タイプはFS116P → http://www.netgearinc.co.jp/products/FS116P.asp

受電機器 (PoEスプリッタ/IP電話機)

Snom 220

規格:ローカル、Type B

Snom 105

規格:ローカル、Type B
改造してIEEE802.3af化は Snom105 のページ。