「Asterisk 18」の版間の差分

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(前提となるパッケージ類)
(Asteriskのコンパイルとインストール)
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日本語音声ファイルをインストールする場合には./configureの後 make menuselectを実行します。
 
日本語音声ファイルをインストールする場合には./configureの後 make menuselectを実行します。
 
  # make menuselect
 
  # make menuselect
メニュー画面から '''Core Sound Packages'''で'''CORE_SOUND-JA-....'''の必要なフォーマットのファイルを選択し、[Save & Exit]でmenuselectを終了します。<BR>
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メニュー画面から '''Core Sound Packages'''で'''CORE_SOUND-JA-....'''の必要なフォーマットのファイルを選択し、[Save & Exit]でmenuselectを終了します。(ただし、日本語音声が18に対応しているのかどうかは不明です)<BR>
 
extenでMacro()を使用している場合、デフォルトではコンパイルされなくなったので注意してください。make menuselectでappのMacroを明示的にON指定してください(deprecatedの下にあります)。<BR>
 
extenでMacro()を使用している場合、デフォルトではコンパイルされなくなったので注意してください。make menuselectでappのMacroを明示的にON指定してください(deprecatedの下にあります)。<BR>
 
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2021年4月15日 (木) 10:31時点における版


Asterisk 18.0.0が2020年10月20日(現地時間)リリースされました。

メンテナンス終了は2024年10月20日
セキュリティフィックス提供終了は2025年10月

概要

Asterisk 18は最新のAsteriskのメジャーリリースで、Asterisk 16同様にLTS(Long Term Support:通常4年)になります。

https://wiki.asterisk.org/wiki/display/AST/Asterisk+Versions

Asterisk 16からの変更点で重要なもの

  • chan_sipは廃止予定(標準でコンパイルされるがDeprecated扱い)
  • app_macroは廃止予定のまま(Deprecated扱いで標準ではコンパイルされない)
  • res_config_sqliteは廃止予定のまま
デフォルトではres_config_sqliteはコンパイルされない
res_config_sqlite3に移行のこと
  • app_attended_transferとapp_blind_transferが新規追加(17で追加されたもの)

注意

  • SIPチャネル要注意
SIPチャネルはPjSipが標準となりました。chan_sipはコンパイルされますが廃止予定扱いです。はやい時期にchan_sipからPjSipへの移行をお勧めします。Asterisk 18からはconfigureのオプションなしでもbundledでpjsipをダウンロードします。→ Asterisk pjsip
なおAsterisk 16以降ではPjSIPはstatsdに依存しています。上のページの注意点をよく読んで設定してください。
  • Macro要注意
Macroが廃止予定にされているので注意が必要です。Macroを多用している場合には早い時期にGosub/Returnへの書き換えが必要です。
単純にmake installしてしまうとMacro()もDialのMも動かなくなるのでハマります。
extenでMacroを多用している例は多いので早急に対応してください。


インストール

前提となるパッケージ類

GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(DAHDIを使う場合)、libxml2、SQLite3、libuuid-devel
CentOSはじゃまくさいのでDebianで説明(CentOS誰か補記して)
以下の例は Linux pbxdev 4.19.0-16-amd64 #1 SMP Debian 4.19.181-1 (2021-03-19) x86_64 GNU/Linux で、最小インストールからパッケージを追加した例です。

apt install build-essential
apt install libedit-dev
apt install uuid-dev
apt install libxml2-dev
apt install ncurses-dev
apt install libsqlite3-dev
apt install sqlite3
apt install libssl-dev

あったほうが良いもの(MP3を使う場合にはsubversion必要)

apt install subvsersion
apt install git

これがないとやってられない人は以下も

apt install net-tools
apt install dnsutils

Asteriskの基本的な部分は上記のパッケージ追加で問題ないと思います。なおJanssonはAsteriskのバンドルでインストールしますので、configure時に指定します。

Asteriskソースの入手

Asterisk 18のソースは以下からダウンロードできます。なお asterisk-18-current.tar.gz が最新バージョンへのシンボリックリンクとなっていますので、これをダウンロードすれば最新バージョンが入手できます。

http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/

展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。

# cd /usr/src
# wget http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/asterisk-18-current.tar.gz

入手したら展開しておきます。展開すると現在のAsteriskのバージョンのディレクトリに展開されます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。

# tar zxvf asterisk-18-current.tar.gz
# cd asterisk-18.x.x

Asteriskのコンパイルとインストール

基本的にconfigureしてmakeするだけですが、Janssonをバンドルで行うので以下のオプションでconfigureします。。

# ./configure --with-jansson-bundled

日本語音声ファイルをインストールする場合には./configureの後 make menuselectを実行します。

# make menuselect

メニュー画面から Core Sound PackagesCORE_SOUND-JA-....の必要なフォーマットのファイルを選択し、[Save & Exit]でmenuselectを終了します。(ただし、日本語音声が18に対応しているのかどうかは不明です)
extenでMacro()を使用している場合、デフォルトではコンパイルされなくなったので注意してください。make menuselectでappのMacroを明示的にON指定してください(deprecatedの下にあります)。

以前のバージョンからアップグレードを行う場合、変更されたモジュール類が多いので、一旦、以前のモジュールをディレクトリごと名前変更してバックアップしてからインストールしてください。

mv /usr/lib/asterisk/module /usr/lib/asterisk/module.13.bak

あとはコンパイルとインストールを行うだけです。

# make
# make install
# make samples
# make config

これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。